13日に放送されるTBS系特番『立入禁止の向こう側!ココから先は人間NG』(20:00~21:57)で、マグマの超接近映像の撮影に成功。ドローンが飛び立ってから撮影成功までノーカットで放送する。

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    マグマの超接近映像の撮影に成功

同番組は「危険すぎて人が入れない立入禁止の場所に最新テクノロジーの力で潜入し、その奥がどうなっているのか見てみよう!」という冒険バラエティ。これまでにテレビで放送されることのなかった世界中の“立入禁止”な危険地帯の撮影に挑戦する。驚愕映像はもちろん、日本が誇る最新テクノロジーを駆使した撮影方法も見どころだ。

今回、バヌアツ共和国にあるマルム火山を取材。マルム火山は約100年前の噴火で、島の約半分に深刻なダメージを与えた過去を持つ。さらにバヌアツでは今年4月にも別の火山が噴火。リゾート地でもあり平和でのどかな国だが、住民はかなり火山を恐れているようだ。マルム火山は、大量のマグマが火口の中に湖のように溜まっている“溶岩湖”という火山地形を持つ。番組では、この溶岩湖のマグマの超接近撮影に挑戦。火山の火口という、まさに立入禁止な場所にキャンプを張り、今回のために特別に用意したドローンカメラで挑んだ。

これまで数々の団体が溶岩湖の撮影を試みたが、そこには様々な障害が。まず、溶岩湖の1000度を超えるマグマから発生する輻射熱によってできる乱気流がドローンのコントロールを奪い、狙って操縦することが困難な状態に。さらには、溶岩湖から発生する火山ガスがドローンの精密部品を少しずつ破壊。それによって基地とドローンの間での電波受信が少しずつ弱くなり、操縦や映像のやり取りが非常に困難になるのだ。しかし同番組のスタッフは、それら数々の困難を乗り越えて、溶岩湖のマグマの超接近撮影に見事成功した。

火山学者である大阪大学・佐伯和人准教授は、この映像を見て「今まで見たことない映像。今までは溶岩湖を斜めからしか撮影できなかったので、全体が壁や影のない形で見られることはなかった」とコメント。さらに、スタジオゲストの東京理科大学・川村康文教授は「マグマ付近の映像は今までにないので、表面や、どんな風にガスが出ているのかといった事がわかるようになる」と解説。また、富士山をはじめ、多くの活火山を有する日本にとって非常に重要な火山の噴火予知、被害予測といった研究に役立つ可能性を指摘した。番組では今回の映像を、ドローンが飛び立ってから撮影成功までノーカットで届ける。

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(C)TBS