NECとFiNCは6月6日、NECのIoT技術とFiNCの法人向けウェルネスサービス「FiNC for BUSINESS」を組み合わせた、新たなウェルネス・ソリューションの共同開発を行い、19年の提供開始を目指し、10月からNEC社内で実証実験を実施すると発表した。

今回、開発するソリューションは靴やインソールに搭載したIMU(Inertial Measurement Unit: 慣性センサ)、通信モジュール、電源などを内蔵したウェアラブルセンサで人の歩行データを取得し、データから歩行状態(歩幅や歩行速度など)を推定する。この推定結果とFiNCアプリで蓄積したライフログデータを分析し、両社の知見に基づいて、パーソナライズされたソリューションを提供する。

NECが開発する技術では、ウェアラブルセンサを小型・軽量化し、靴やインソールに内蔵することが可能となり、日常の歩行データを場所や時間にとらわれず、センサの装着を意識することなく収集することができ、個人の健康状態に合わせた、健康アドバイスを行うことを可能にしていくという。

また、両社は共同で新ソリューションを用いた実証実験を行うことで、活用ノウハウを蓄積し、今後のソリューション強化や事業化につなげていく考えだ。なお、今回の取り組みは昨年4月から開始した両社のヘルスケア領域における協業の一環として行うものとなる。