日本エアコミューター(JAC)と天草エアライン(AMX)は6月1~25日、JACのATR42-600型機(JA01JC)を両社の共通事業機としてAMXにリース運用を開始することを計画している。両社はこれまでも各種技術協力や販売協力を行ってきたが、両社間の業務協力を更に深化させることで、AMXで従来発生していた重整備期間中の運休回避を図る。

  • JACのATR42-600型機(JA01JC)を両社の共通事業機としてAMXにリース運用を予定

    JACのATR42-600型機(JA01JC)を両社の共通事業機としてAMXにリース運用を予定

両社は同じATR42-600型機を運航しており、2015年度からその導入準備や運航を協力する体制を築いてきた。この度、同型機の整備に関する業務の管理の受委託を行う体制を整えることで、JACのATR42-600型機をAMXに貸し出すことが可能となった。 AMXはATR42-600型機1機しか保有していないため、従来は同機の重整備期間中は全便運休とせざるを得なかったが、今回の共通事業機の貸し出しによって運休を回避することができるようになる。

また、従来共通事業機の運用は、JALグループ内での運用に限られていたが、今回、JACがグループ外のAMXと運用開始することで、初のグループの垣根を越えた共通事業機の実現する。 なお、該当機の貸出期間中、両者の協力体制(パートナーシップ)を表現する特別デカールが貼付される。

※AMXへのリース運用は、国土交通省の実施する施設検査に合格することを前提としている