リコージャパンは5月29日、カシオ計算機からPOPソリューション事業を譲り受けたと発表した。譲渡対象には、POPソリューション「MightyPOP」、保守サービス、営業、SEの人員、関連資産が含まれる。

「MightyPOP」は、POPのデザインや印刷ができるWindowsソフトで、主にスーパー、家電量販店、ドラッグストア、ホームセンターなどに導入されている。

  • 「MightyPOP」。英語、中国語、韓国語、タイ語にも対応し、インバウンド需要に利用できる

リコーでは、ペーパーレスなどにより、オフィスのプリンタ需要が減少する中、比較的プリントボリュームの多いPOP市場を強化し、「MightyPOP」をテコに、さまざまな用紙への対応力を武器に、プリンタや複合機の販売増につなげたい考えだ。

また、「MightyPOP」がPOSシステムと連動できることから、来年秋に実施が予定されている消費税の増税や軽減税率導入を契機に発生する、POSシステムのSI事業も取り込みたい考えだ。

同社では、POP事業を新たに展開することで、リコープリンターの拡販を中心に5年間で100億円の売り上げを目指している。