セールスフォース・ドットコム23日、工事や修理、配送や点検など現場に赴いてタスクをこなすフィールドサービス向けのクラウド「Salesforce Field Service Lightning」に新機能を実装したことを発表した。

「Salesforce Field Service Lightning」は同社がSaaSで提供するSalesforce Service Cloudをフィールドエンジニア分野に展開するサービスで、機械の工事や修理、点検や配送など現場に駆けつけて業務を行うため、依頼頻度が増すほど、社内の作業指示者と現場での施工の連携が重要になる分野をターゲットにしている。

マップやガントチャートを活用したトラッキングやタスク管理など広くフィールド業務をカバーするSalesforce Field Service Lightningに利便性が高まる新機能が搭載する。訪問管理機能は、依頼側からオファーを管理する機能をまとめスナップインし、コード1行の追加で企業サイト内に設置。依頼者である顧客は、Webサイトにアクセスすることで電話で待たされる事無くスケジュールの依頼が可能になる。

  • 企業サイト内にスナップインとして追加されている訪問管理機能

    企業サイト内にスナップインとして追加されている訪問管理機能(同社資料より)

そのほか、備品の返品などのタスクをWebやスマートフォンから迅速化する機能、異なるスキルを持つ作業者をプロジェクト単位で派遣する場合のアサインを行うクールスケジュール管理、セットアップガイドの強化などが行われている。訪問管理機能は2018年中の提供開始予定で、ほか機能は各サービスで提供されている。