凸版印刷は5月21日、高品質な画像データやデジタル高精細映像の技術を活用し、4Kデジタルポスター・システムを開発したと発表した。

これに伴い、5月31日から6月3日まで広島市で行われる第117回日本皮膚科学会総会のポスターセッションへ同システムを提供する。

一般的な学会のポスターセッションでは、研究者たちが研究成果を紙に印刷しポスターとして割り当てられた会場に掲出、研究方法や成果を発表する。一方、今回のポスターセッションでは、通常の紙のポスターだけでなく、85型の4Kタッチパネルディスプレイをデジタルポスターとして2台設置し、データ配信サーバから電子書籍形式でコンテンツを掲出した。

これにより、デジタルポスターでは、文字や画像が荒れることなく、インタラクティブに約5倍まで拡大ができるほか、動画の掲出にも対応。先端の通信と映像技術を活用し、研究発表の高度化を支援することができたという。

  • 4Kデジタルポスター・システムイメージ

  • 4Kデジタルポスター・システム概念図

同社は今後、高品質な画像データやデジタル高精細映像の技術を活用し、ポスターセッション会場の来場者に遠隔地の研究者が動画で質問を受けながら説明するなど、学術・医療分野向けによりインタラクティブで利便性の高いデジタルポスターの開発を進めていく考えだ。