老後の生活を考えるとき、なくてはならないのか公的年金。いくらもらえるかは人により異なります。自分がいくらもらえるかの見込額を確認できるのが、ねんきん定期便ですが、50歳を境に様式が違ってきます。何が違うの?

◆モデルケースや平均ではなく自分の見込額を確認
将来もらう公的年金がどれくらいか。知りたいですよね。よく報道されるのが平均やモデルケースの年金額。参考にはなりますが、公的年金の額は1人1人異なります。現役時代にどんな働き方をしていたか、どれくらい収入があったかで、違ってくるのです。つまり、自分がいくらもらえそうかを確認しておかないと、老後の生活設計は立ちません。そこで確認したいのが、1年に一度、日本年金機構から送られる「ねんきん定期便」です。

「ねんきん定期便」は、国民年金と厚生年金の加入者に送られます。公務員等が入る共済年金と厚生年金が一元化されたことにより、平成27年12月以降は、共済組合等の年金記録も記載されるようになりました。誕生月の2か月前に作成し、誕生月に手元に届くようになっています(ただし1日生まれの人は、誕生月の3か月前に作成して誕生月の前月に届く)。これまでの加入記録や将来もらえる見込額が記載されています。そう言えばもらっているけど、ちゃんと見たことがないという人は、しっかり中身を見てみましょう。

◆50歳未満と50歳以上で様式が異なる
実はこの「ねんきん定期便」、50歳未満の人と、50歳以上の人では様式が異なります。異なるのは「見込額」の部分。一番知りたいところですね。50歳未満の人は、これまでの加入実績を基に計算した額が表示されています。えっ、たったこれだけ?と思うような金額の人も多いはず。なせなら、これまでの分だけしか計算の対象ではなく、これからも続けることで、老後の受取額は増えていくからです。

これに対して、50歳以上の人は、現在加入している年金制度に60歳まで同じ条件で加入し続けたものと仮定して計算した見込額が表示されています。つまり、今後、仕事を辞めたり、転職したり、給与がガクンと減ったりしなければ、かなり近い金額がわかるということです。老後の生活費は、公的年金と自分で準備した資産、これに企業年金や退職金がある人はこられもプラスして賄うことになります。50歳になったら、ねんきん定期便で自分の年金見込額の確認が必須! これをもとに、老後資金の準備をしっかり行いたいものです。

文=坂本 綾子