オリンパスは5月17日、4方向アングル操作を実現した鼻咽喉ビデオスコープとして、「ENF-VT3」を発表した。国内で5月下旬から、欧州で6月上旬から発売し、全世界で順次発売する予定。

  • 4方向アングル操作を実現した「ENF-VT3」

    4方向アングル操作を実現した「ENF-VT3」

昨今の耳鼻咽喉科では、患者のQOL向上のため、外来で治療できる手技を増やすニーズが高まっている。これに伴い、観察だけでなく、処置も同時に行える鼻咽喉ビデオスコープが必要とされていた。今回発売される「ENF-VT3」では、従来機種と同等の外径でありながら、上下左右4方向アングル操作を実現し、観察したい箇所へのスムーズなアプローチが可能になったという。

また、高解像CCDの搭載により、至近距離(2.0mm)での観察を行える近接観察などにおいて高精細な画像を得ることが可能になり、粘膜の病変の詳細な観察や識別をサポートできるとのこと。その他、同製品の特長として、20種類の処置具と組み合わせて使用できることがあげられる。これにより、さまざまな症例に合わせて柔軟に手技を実施することが可能となる。

なお、同製品は5月30日(水)から6月2日(土)まで横浜で開催される、第119回日本耳鼻咽喉科学会総会に出展される。