リコーは、スウェーデンのColoreel(カラーリール社)と、テキスタイル向けインクジェットプリントモジュールの開発および提供について協業することで合意したと発表した。2018年秋には、最初の製品となる工業用刺繍機向け糸染色ユニットの生産を予定しているということだ。

Coloreelは、刺繍糸などの白糸にオンデマンドで染色できるユニットの開発を進めている企業。リコーは、そのキーテクノロジーとなるインクジェットプリントモジュールを開発、Coloreelに提供していくという。

顧客のニーズが多様化し、衣料分野においても少量多品種化が進む中、今回の協業によって生産過程での糸への自在な染色が可能となり、テキスタイル、ファッション、スポーツウェア業界など幅広い分野で提供価値の広がりをもたらすことが期待されるという。

また、同技術により、糸の染色工程で発生する大量の排水が不要となるため、環境負荷の低減にも大きく貢献することが可能になるということだ。