試乗記[2018.05.17 UP]


シボレー カマロ 試乗レポート

シボレー カマロ


車体はひとまわり小さくなり、走りの味付けが絶妙


 昨年11月から正規モデルのデリバリーがスタートし、ようやく味わうことができるようになった6代目の最新カマロ。残念なことにフォードの日本撤退にともなって、最大のライバルであるマスタングの正規モデルは、今や日本では購入できない。そんななかカマロは、アメリカンマッスルカーの世界を味わうのに貴重なモデルといえる。

 デザインはキープコンセプトだが細部はブラッシュアップ。フロントは先代後期モデルよりもさらに目つきが鋭くなり、シャープさが増した印象。サイドやリヤもキャラクターラインが強調されている。

 「大きく変わらなかったこと」で先代オーナーには安心を与えたスタイルとは裏腹に、メカニズムに関しては大きく変化。たとえば、サイズは先代よりも60mm短く、15mm狭く、40mm低く、さらにホイールベースも45mm短縮されている(日本仕様値)。そして車体各部にアルミ&コンポジット素材を多く使い、ホワイトボディで最大約90kgの軽量化を実現。28%高まったボディ剛性との相乗効果で、運動性能は大幅にアップした。


シボレー カマロ

 そしてハイライトはエンジンだろう。新型は4気筒ターボを設定。4気筒の搭載も、ターボの装着もカマロ史上はじめてのことで、歴代最高燃費の実現も含め新しい時代が訪れたことを実感する。

 一方でカマロ史上もっともパワフルな自然吸気を謳うのが、今回試乗した「SS」に搭載する6.2LのV8「LT1」。こちらは伝統的なユニットではあるが、直噴化されるなど現代流にアレンジされている。

 乗り味は、バランスが絶妙だ。先代の古典的な粗さに比べるとかなり繊細になったが、かといって欧州車ほど洗練されているわけでもない。それは欧州車至上主義者には「物足りない」と言われてしまうかもしれないが、アメ車好きにとっては「この感覚だよ」と思わずニヤリとできる絶妙な味つけなのだ。



文●工藤貴宏
写真●澤田和久、内藤敬仁
問い合わせ GM ジャパン・カスタマー・センター TEL:0120-711-276


Detail Check



シボレー カマロ(コックピット)

コックピット


独創的なバイザーを備えた大型メーターパネルが印象的。Apple CarPlayやAndroid Autoに対応した8インチタッチスクリーンも採用する。エアコンルーバーはジェットエンジンを思わせるデザインだ。


シボレー カマロ(インテリア)

インテリア


シートアレンジは2+2。シート調整機能が充実しているので運転ポジションはあわせやすい。2人掛けのリヤシートは大人が座るのであれば短時間乗車向けといえる。


シボレー カマロ(エンジン)

エンジン


本国にはV6自然吸気やV8スーパーチャージャー(659馬力)も選べるが、日本市場は直4ターボとV8自然吸気を設定。


シボレー カマロ(トランクルーム)

トランクルーム


先代から急激にサイズアップして実用性が高まったトランクルーム。大型スーツケースを飲み込んでもまだ余裕が残る。


シボレー カマロSS(8速AT)


全長×全幅×全高4780×1900×1340mm
ホイールベース2810mm
車両重量1710kg
エンジンV8OHV
総排気量6153cc
最高出力453ps/5700rpm
最大トルク62.9kg m/4600rpm
サスペンション前/後ストラット/マルチリンク
ブレーキ前後Vディスク
タイヤサイズ前・後245/40ZR20・275/35ZR20


全国メーカー希望小売価格(発売 2017年11月)

カマロ LT RS(8速AT)516万2400円
カマロ コンバーチブル(8速AT)602万6400円
カマロ SS(8速AT)645万8400円


Body Color

 ブラック
 □サミットホワイト
 レッドホット
 ブライトイエロー
 ハイパーブルーメタリック