富士通は、ブロックチェーン技術を拡張し、外部にデータを置くことなく企業間のデータ取引を実現する富士通研究所の独自技術「富士通VPXテクノロジー」を利用したクラウド型サービス「FUJITSU Intelligent Data Service Virtuora DX(バーチュオーラ ディーエックス)データ流通・利活用サービス」(以下、Virtuora DX)を5月14日より販売すると発表した。

データ自体は各企業の環境下に置いたまま、データに紐づくIDや属性情報のほか、所有するデータの概要情報を「データジャケット」という記述手法を用いて「Virtuora DX」に登録し、その情報をもとに新たなサービスやビジネスの共創活動を推進する。

  • 富士通が提唱するデータ流通・利活用の世界

「データジャケット」の記述内容から使用頻度の高い単語を抽出し、同様の単語が使用されている他のデータとの関連性をマッピングして示す「KeyGraph」を実現する独自のテキストマイニング技術を搭載。これにより、コンソーシアム内に登録されるデータの中から関連性の高いデータ同士を直感的に捉えることが可能になり、データ同士を組み合わせた新たなサービスやビジネスにつながるアイデア創出を促進することができるという。

データ提供者は、利用者の申請を承認したのち、対応したデータを利用者に対して暗号化して送付する。なお、データを暗号化して送付する機能は、2018年度中に「Virtuora DX」に実装する予定。

月額利用料(税別)は、10IDで125,000円、50IDで600,000円。