風来坊【愛知県】

ジューシーさを保ちながら、表面は2度揚げ。そこに熟成タレを塗り、塩コショウで仕上げてゴマを振る。それは風来坊誕生以来の味です。名古屋で有名な手羽先のお店では、この「風来坊」ともうひとつ「世界の山ちゃん」がありますが、風来坊はやや甘辛いたれでゴマのアクセントがあるのが持ち味。名古屋駅近くに何店かあるためか、出張族などには風来坊の味をまず規準とする人が多いのかも知れません。

長年にわたる唐揚げのタレの研究を通じて「ターザン焼き」、さらに「風来坊の手羽先」へ


「風来坊」の創業者、大坪健庫氏は、かつて九州で10人も座れば満席という小さな店を営んでいました。あるとき、常連客のリクエストで鶏の唐揚げを出したところ、それが大好評。以来、何年も研究を続け、若鶏の半身をそのまま揚げて焼くダイナミックな「ターザン焼き」にたどりつきます。さらに「ボリュームのあるターザン焼きよりも、手羽先ならもっと気軽に食べてもらえるのでは」とひらめき、さっそくメニューに。すると、これが大ヒット。多店舗展開への自信につながったといいます。 ただ、多店舗とはいえ風来坊ではフランチャイズシステムとせず、秘伝の味を継ぐ愛弟子を育てる暖簾分け方式にしているのが特徴。その味を身に付ける弟子を、ファミリーのように大切に育てるところに名古屋めしならではの矜恃があるようです。 今では名古屋を中心に、80店舗以上もの店を展開する「風来坊」。名古屋駅周辺にも複数あり、ここに紹介するのは名駅新幹線エスカ地下街店。旅行者にとっては新幹線の乗降がすぐという点が便利。ランチメニューで手羽先が食べられ、またテイクアウト販売もしているので、お土産に買って帰ることもできます。