2018年第2四半期決算で発表されたiPhoneの数字は悪くなかった。5,220万台とアナリストの予想を裏切らず、前年同期比で3%増を記録した。また売上高は380億ドルで前年同期比14%増となった。

  • 2018年第2四半期決算の数字

Tim Cook CEOは電話会議で「iPhone Xは週次のiPhone販売で最も売れたモデル」であると発言した。同じことを前四半期決算の際にも言明しており、iPhone Xが現在のiPhone市場を牽引していると強調した。それが、販売台数の増加幅よりも売上高が伸びる理由という展開になった。

しかしより細かく見てみると、iPhone Xが登場して初めて迎えた前四半期との数字の違いが見えてくる。

前四半期のiPhoneの1台あたりの平均販売価格は796.42ドルだった。しかし今回の決算では728.30ドル。前年同期の600ドル台に比べると大きく上昇しているが、iPhone Xが発売されたばかりの前四半期よりは下落している。

Stragegy Analyticsによる世界のスマートフォン市場における販売台数予測では、2018年1〜3月期に販売されたiPhone Xは1,600万台、iPhone 8は1,250万台、iPhone 8 Plusが830万台、iPhone 7が560万台という数字だった。