旧加藤商会ビル【愛知県】

名古屋と栄の中間にある伏見も、現在は街の再開発が進行中。広小路と堀川が交差する納屋橋のたもとに、そうした先端的な再開発とは縁のない時代がかった建物があります。それは、昭和初期に貿易商を営む加藤商会の本社ビルとして建てられ、その後当時のシャム国(現タイ)の領事館が置かれていた歴史的建造物。現在、上階はタイ料理店の「サイアムガーデン」が、地階には堀川の資料を集める「堀川ギャラリー」が入居しています。

かつてシャム領事館だった歴史的な建物で、本格的なタイ料理を味わってみよう


このレトロな建物の名称は旧加藤商会ビル。実際には加藤商会の本社としてここに建設されたのは大正5年(1916)。もとの地上3階・地下1階の旧社屋は煉瓦づくりでしたが、昭和初期に、それ以前の建物とほとんど変わらないデザインで現在の鉄筋コンクリートづくりとして建て直されています。 ここにシャム国(現タイ)の領事館が置かれた経緯は、加藤商会の創業者でビルの所有者の加藤勝太郎が、シャム国より名誉領事に任命されたからなのだそうです。 その後、ミツカングループの資産管理会社である中埜産業に売却されたり、倉庫として使われたり、ビル全体を覆って広告塔に使われたりと、数奇な運命をたどります。しかしやがて、2000年には中埜産業から名古屋市に建物が寄付され、翌年4月には国の登録有形文化財に登録されました。 2003年には修復改修工事・耐震工事が行われ、2005年以降は地上部に本格タイ料理店「サイアムガーデン」が、地下1階には堀川の歴史資料などを集める「堀川ギャラリー」が置かれようになりました。 歴史的な建物として見るだけでなく、せっかくですからランチに立ち寄って本格的なタイ料理を味わってみましょう。タイ料理はハーブとスパイスを多彩に用いた健康的なフード。5つ星レストランで修業を積んだ女性料理長が腕を振るいます。レストランのダイニングは時代を感じさせる豪華なもので、ランチタイムならば、お値段もリーズナブルです。