世界一の"マンガ大国"といっても過言ではない、ここ日本。近年では紙だけではなくWebや電子書籍、スマートフォンアプリなどさまざまなメディアを舞台に、数多くの作品が発表されています。

ただし、その中から多くの人に支持されヒット作品となるのは、ほんの一握りです。マンガ好きの中には、「自分はこんなに好きなのに、なんでもっと注目されないんだろう」とか、「この作品が売れないのはおかしい、もっともっと評価されるべきだ」などと思ったことがある人は多いのではないでしょうか。

今回は『もっと評価されるべきマンガ|2018年版最新ランキングTOP10』と題して、この作品は本当はもっと評価されてもいいハズ、というマンガを、マイナビニュース会員へのアンケートをもとに、ランキング形式で発表します!

「なにかおもしろいマンガはないかな?」とお探しの方は、ぜひこのランキングを参考にしてみてください。

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    どうしてこのマンガがもっと評価されないんだ……今回はそんなファンの本音をアンケート調査してみよう

マンガ好きなら誰でも、悔しさとともに、「このマンガのおもしろをもっとたくさんの人に知ってほしい」、あるいは、「なんでこんなにおもしろい作品がメジャーにならないんだろう?」と感じたことがあるはずです。

そもそも、「売れた作品=評価の高い作品」では、必ずしもありません。売れなかったマンガ、歴史に埋もれてしまったマンガが後年、再評価を受けるというケースも多く見られます。それでは、マンガ作品の評価基準とはいったいなんなのでしょうか。

マンガは、いくつかの要素で成り立っています。その分類にはいろいろな考え方がありますが、ここでは、「テーマ(題材)/世界観」「ストーリー」「キャラクター」「絵柄・作画」を中心に考えてみましょう。

なお、ここではギャグマンガや4コママンガではなく、一般的なストーリーマンガを対象とします。ギャグマンガや4コママンガでは瞬発的なギャグセンスや時事的なアンテナが重要視されることも多いため、またちがった前提が必要になるためです。

マンガの評価基準になる4つの要素

「テーマ(題材)/世界観」

マンガを作成するにあたって、テーマをいかに設定するか、世界観をどう構築するかはとても重要です。時代をうまくとらえていたり、あるいは時代の一歩先をいくテーマや世界観を設定できたりすれば、それだけで注目を集めやすいはずです。

その作品が野球マンガなのか、医療をテーマにしたものなのか。あるいはSFものだったり時代劇だったり、戦争や犯罪を扱ったり、高校生同士のピュアな恋愛を描いたりと、そのアプローチは千差万別です。同じようなテーマを描いていても、作品によって印象がまったく異なるのもおもしろいですよね。

万人から共感を得られそうな普遍的なテーマを選ぶのか、あるいは誰も足を踏み入れたことのない新たな領域にチャレンジするのかなど、マンガ家の作家性が大きく問われる部分でもあります。過去のヒット作には、誰も考えなかった分野にスポットを当て、大きな感動を生んだものも多くあります。

「ストーリー」

いくらテーマがおもしろくても、肝心のストーリーがつまらなくては話になりません。最初から最後まで、スムーズにムリなく、しかも、いかにおもしろく物語を展開させられるかがマンガ家の腕の見せどころです。ストーリーテラーとしての才覚があれば、テーマは多少平凡でも、読ませてしまうかもしれません。

また、人気投票を採用している週刊マンガ誌などの連載では、週ごとにストーリーに起伏を作り、読者が次週の展開に興味を抱くように進行させる必要があるそうです。全体の構成を保ちつつ、細かく見せ場を作っていくのは並大抵の力量ではないでしょう。人気投票の結果が悪く連載が打ち切りとなり、中途半端な終わり方をしてしまった作品も多くあります。作者の無念さを思うと、胸が痛みますよね……。

「キャラクター」

原作を読んだことがなくても、その作品のキャラクターだけは知っているということは、よくあるのではないでしょうか。「ドラえもん」「孫悟空(ドラゴンボール)」などは作品のみならず、キャラだけで大きな存在感を放っています。マンガのインパクトの有無は、魅力的なキャラクターが登場するか否かにあるといっても過言ではありません。

キャラクター造形は、作品のよしあしに直結します。斬新な世界観の中で、生き生きとした登場人物たちが数々の冒険を繰り広げる。あるいは、ときに弱さをうかがわせる悩める主人公や、悪の限りを繰り広げるなど魅力的なキャラを作り出せれば、その作品のおもしろをさらに引き上げることでしょう。

「作画・絵柄」

"マンガ"は、画(え)を見せる表現です。カッコよかったり、愛らしかったり、個性的だったりなど、優れたマンガ作品はその絵柄も秀でていることが多いものです。上記の「キャラクター」にも通じますが、キャラだけでなく、動きの表現や構図も含めて"いい絵"を描けるマンガ家は、それだけで魅力的です。

ただ、ここでの"いい絵"は、必ずしも"うまい絵"を意味しないのがマンガのおもしろいところです。一見するとヘタなんだけど、よく見ると味がある絵だなあとか、とにかく勢いがあってインパクト抜群といった絵が評価されるのは、マンガならではでしょう。ヘタウマなマンガ家が大きな成功を収めるのは、決して珍しいことではありません。大きくデッサンが崩れているのはいただけませんが、通常の絵画的なうまさから、いかに抜け出すかもポイントなのかもしれません。

4割以上の人がマンガを「よく読む」 「たまに読む」と回答

いかがでしょうか。もちろんマンガの評価は上記の要素だけで決まるものではありません。ですが、上記要素をより多く満たしているほうが、一般に高く評価されやすいことは確か。意識していなくても、私たちはおそらく、テーマに興味を惹かれるか、ストーリーに魅力を感じるか、キャラは立っているか、絵柄は好みかなどから、作品のよしあしを判断しているはずです。

では実際に、多くのマンガ好きが高く評価している、もっと評価されるべきだと感じているマンガはどのような作品なのでしょうか。具体的な作品名を聞く前に、まず、マンガがどのくらいの頻度で読まれているのかを聞いてみました。

Q.マンガを読む頻度を教えてください

「よく読む」 16.8%
「たまに読む」 27.3%
「ほとんど読まない」 28.9%
「読まない」 27.1%

「よく読む」 「たまに読む」を合わせると、4割以上の人が何らかのマンガ作品を読んでいることがわかります。やはり、みなさんの日常に、マンガはかなり浸透しているといってよさそうです。それではいよいよ、もっと評価されるべきマンガランキングを見てみましょう。