スイス・バーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2018」。シチズン時計は、2011年に発売されたものの圧倒的人気で入手は困難を極め、幻とまでいわれた衛星電波時計、初代「Eco-Drive SATELLITE WAVE」を最新の性能にアップデートして復刻。

合わせて、年差±1秒を誇る究極精度のエコ・ドライブムーブメントを搭載したコンセプトモデルなどを発表しました。以下の掲載写真はすべてクリックで拡大表示。価格はすべて税別で、発売月はすべて予定となります。

  • BASELWORLD 2018 - シチズン

    シチズンブースは左右に入り口があり、ブース内部がトンネル型の展示スペースになっていた

  • BASELWORLD 2018 - シチズン

    どこから見ても同じ配列に見えるよう計算された、圧巻のインスタレーション

  • BASELWORLD 2018 - シチズン

    吊り下げられた無数の糸の先には、なんとモジュールの基板が!

  • BASELWORLD 2018 - シチズン

    トンネルのような通路の内部。左はずっとショーケースになっている

  • BASELWORLD 2018 - シチズン

    通路を挟んだブローバのブース。シチズンブースと対をなしている

SATELLITE WAVE GPS F990

2011年に発売された「Eco-Drive SATELLITE WAVE」は、その未来的なフォルムとカラーリング、そして光発電エコ・ドライブで駆動しながら人工衛星の時刻・曜日情報を取得するという、極めてハイ・インパクトなタイムピースでした。限定数990個は予約分のみで完売し、欲しくても買えない幻の時計といわれたもの。復刻を望む声は、7年という年月を経ても途絶えることはなかったといいます。

その要望に応え、Eco-Drive SATELLITE WAVEのデザインエッセンスを維持しながら、最新の技術と機能でリニューアルされたのが「SATELLITE WAVE GPS F990」です。ラグから独立したケースは地球を、ガラスベゼルによって浮遊しているかのように見えるメタルリングは人工衛星の軌道を表現。複雑で立体的な多層文字板は、ロケットエンジンをイメージしています。

  • BASELWORLD 2018 - シチズン

    SATELLITE WAVE GPS F990

ケースは初代のセラミックス製からデュラテクトDLC処理されたスーパーチタニウムとなり、厚みを抑えることで着けやすさも向上。2時位置と4時位置のプッシュボタンは、初代のクラシカルな丸ボタンから、「Eco-Drive SATELLITE WAVE F100」同様のフレームデザインとなりました。

機能面も大きく進化。その名の通り、GPS衛星電波時計となり、位置情報の取得にも対応しました。時分針の運針は高速回転時で従来比2倍の高速化を実現。ホームタイム、ローカルタイムのデュアルタイム表示に加え、ワンステップで入れ替えが可能です。1/1秒、24時間計測のクロノグラフも搭載です。発電量をリアルタイムに7段階表示できる、好評のライトレベルインジケーターも装備しました。

カラーバリエーションは2色。電離層に輝くオーロラをイメージしたブラック/グリーンと、宇宙空間を周回する人口衛星を想い起こさせるブラック/ブラック。ケース外径は48.5mm、厚さは18.25mm(設計値)。風防は無反射コーティングのサファイアガラスで、50気圧防水。ストラップはウレタン。価格は34万円で、世界限定1,500本。2018年秋に発売予定。

  • BASELWORLD 2018 - シチズン

    電離層に輝くオーロラをイメージしたブラック/グリーンのモデル

  • BASELWORLD 2018 - シチズン

    宇宙空間を周回する人口衛星を想い起こさせるブラック/ブラックのモデル