ネットスマイルは1日、AIで地盤解析業務を自動化するシステム「AI地盤解析ロボ」の販売を開始した。

建築基準法や国土交通省令をはじめとした関係法令や日本建築学会の指針や保険のための設計施工基準など、建築物を建てるには法令の基準を満たす必要がある。「AI地盤解析ロボ」は、戸建住宅に必要となる地盤調査業務をAIによる自動解析で精度検証を高めるもの。公式サイトには、国土交通省告示に基づく基礎構造など戸建住宅の地盤解析フローも掲載してある。

地盤調査データを基に自動解析するシステムは、現場から送られてくるデータをリアルタイムで取り込むシステムで判定結果を返すことが可能になる。AIと人間による地盤解析のよる修正で誤認識を補正し、再学習するというプロセスで高めたシステムは、早期事業判断やベテランにしかできなかった地盤調査解析業務の自動化など業務改善に活用できる。

  • システム概要(同社資料より)

    システム概要(同社資料より)

同社は従来、解析は調査ポイントの深度、荷重、回転数、土質、音感、水位などに加えて支持力や沈下量計算、建物周辺の造成や擁壁の有無、近隣地形などを総合的に人が評価するものが一般的であったが、判断基準の統一や業務効率化の妨げなどの課題もあったと、AIを活用することでこれらの課題を改善できることを述べている。