東京都交通局は28日、都営新宿線では初となる本八幡駅に設置されたホームドアを公開した。今後は隣接駅に順次設置し、2019年秋までに全20駅でホームドアの整備を終える予定となっている。

  • 都営新宿線本八幡駅のホームドア。4月28日始発から運用開始した

都営地下鉄4路線のうち、都営三田線・都営大江戸線は全駅でホームドアが整備されており、都営新宿線もホームからの転落や列車との接触などの事故防止対策として、全駅でホームドア整備に取り組むことになった。ホームドアの据付工事は安全に配慮し、終車後から始発までの夜間に限定して行われる。

本八幡駅では4月1日に1番線ホーム、4月8日に2番線ホームにホームドアが設置され、試験・調整を経て4月28日始発から運用開始となった。日本信号の可動式ホームドア(腰高式)が導入され、高さ約130cm。開口部は1・2番線ホームともに40カ所ずつあり、到着した列車の編成両数を検知し、必要な開口部のみ開閉するしくみとすることで、10両編成・8両編成が混在する都営新宿線の列車に対応している。都営新宿線の車両(10-300形)と同じ黄緑色・紺色のラインが施された点も外観における特徴となっている。

戸袋部の上部には列車接近表示器が設置され、「電車がきます」の表示とともに進行方向を示すLEDラインライトが点灯し、列車の接近がよりわかりやすくなるように工夫されている。安全対策を目的とした非常停止ボタンも戸袋部の上部に設置。ホームドア・車両ドア間の居残りや挟み込みを防止するための支障物センサーを設け、開口部を窓付きとして視認性も向上させた。

  • 都営新宿線を走る10-300形と同じ黄緑色・紺色のラインを施したホームドア。開口部は窓付き

  • 戸袋部の上部には列車接近表示器や非常停止ボタンなどを設置している

都営新宿線全駅のホームドア整備は2014年度に決定していたという。概要説明を行った東京都交通局車両電気部の佐山昭夫氏は、「ホームドアを設置するまでにさまざまな準備作業があり、車両の改修もそのひとつでしたし、信号設備の改修やホームの補強なども必要でした」と話す。都営三田線・都営大江戸線に設置されたホームドアはワンマン運転対応だったが、都営新宿線はツーマン(運転士・車掌の2名で乗務)での運転を維持するため、ホームドアの運用方法などがこれまでと異なり、苦労もあったという話も聞かれた。

都営新宿線のホームドア設置スケジュールは東京都交通局のサイト内で公開されている。篠崎駅では4月28日までにホームドアの設置を終え、5月19日始発から運用開始する予定となった。瑞江駅では5月12日に1番線ホーム、5月19日に2番線ホームにホームドアを設置し、6月9日始発から運用開始を予定している。その後も隣接駅へ順次設置していき、新宿三丁目駅のホームドア設置は2019年秋となる予定。これとは別に、新宿駅では京王電鉄がホームドア設置工事を行い、2018年度中に設置予定とされている。

  • ホームドアが設置された都営新宿線本八幡駅の様子