厚生労働省は4月26日、2017年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」を発表した。2018年3月に高校や中学を卒業した生徒について、2018年4月末現在の公共職業安定所(ハローワーク)求人における求人・求職・就職内定状況を取りまとめた。

  • 高校新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況の推移(3月末現在)(出典:厚生労働省Webサイト

高卒内定率、8年連続上昇

高校新卒者の就職内定率は全国平均で前年同期比0.1ポイント上昇の99.3%。8年連続で上昇し、1988年3月卒の調査開始以来、過去最高を更新した。就職内定者数は同1.2%減の約17万人、求人数は同11.7%増の約43万3,000人、求職者数は同1.3%減の約17万1,000人。求人倍率は同0.3ポイント上昇の2.53倍と、7年連続で上昇した。

都道府県別の求人倍率をみると、東京都が最も高く7.73倍。以下、大阪府が4.09倍、広島県が3.17倍と続いた。反対に最も低かったのは長崎県の1.45倍で、次いで和歌山県の1.46倍、鹿児島県の1.47倍となった。

中学新卒者の就職内定率は同4.2ポイント上昇の80.1%と、8年連続の上昇。就職内定者数は同3.9%減の539人、求人数は同9.2%増の1,898人、求職者数は同8.9%減の673人。求人倍率は同0.47ポイント上昇の2.82倍と、7年連続で上昇した。