ソフトバンクグループが100%出資するAI特化型インキュベーターDEEPCOREと、NVIDIAは4月23日、提携し、若手AI起業家を共に育成することを発表した。

  • AIの起業家を育成

ソフトバンクグループ株式会社が100%出資するDEEPCOREは、AI、特にディープラーニング分野の優れた若手起業家育成を目指すAI特化型インキュベーター。インキュベーションの拠点となるコミュニティ&コワーキングスペース「KERNEL」を今後オープンし、AIテクノロジードリブンなコミュニティ運営や企業との共同実証実験、スタートアップ支援などを実施していくという。

NVIDIAはコンピューターのグラフィックス処理や演算処理の高速化を主な目的とするGPUを開発する企業。GPUの技術を生かして、AIコンピューティング分野でさまざまなプラットフォームを提供している。

今回の協業で、DEEPCOREのコミュニティ&コワーキングスペース「KERNEL」のメンバーは、NVIDIAからAIインフラ提供、トレーニング、コンサルティング、起業支援を含む包括的なサポートを受けて、AI分野の起業家を目指す。

具体的には、NVIDIAのVoltaベースのGPUがKERNELに導入されるほか、クラウドベースのプラットフォーム「NVIDIA GPU Cloud (NGC)」の活用を通じて、KERNELメンバーの研究開発やプロジェクトの社会実装を支えていく。また、KERNELメンバーは、NVIDIAが提供しているAI ツールや AI テクノロジーの使い方に関する実践的なトレーニングDeep Learning Institute(DLI)のオンデマンドトレーニング講座を活用可能だ。そのほか、NVIDIAは、KERNELメンバーへの技術コンサルティングや起業支援なども実施していくという。