スカイディスクは4月20日、工場内にある大量のデータから、不良品発生の原因や品質改善につながる変数を割り出し、製造プロセスの業務改善につながるデータ分析サービス「製造プロセスデータ分析パッケージ」の提供を開始した。

新サービスは同社が工場内のさまざまなデータの分析を行い、蓄積したノウハウをもとに提供するサービス。PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)や分散制御システム(DCS)に蓄積されている工程データはじめ、設備機器自体に蓄積されている稼働データをAIで分析するパッケージとなり、AIにより製造プロセスデータを分析し、結果のレポーティングを行う。

  • 不良品発生に影響している変数ランキングのイメージ

    不良品発生に影響している変数ランキングのイメージ

現在、工場の製造プロセスは自動化されている部分が多いが、機器のパラメータ設定、外部環境の変化などにより、歩留まりの低下や不良品が生じることがあるという。

同社では、工場内にある膨大なデータ(機器ごとの稼働データや生産ラインの工程データなど)を分析することで、それらの発生要因となるパラメータを推定するAI分析モデルを開発。

新サービスの利用により、製造プロセスでボトルネックとなっている問題に対して、どの設備機器または製造ラインのどこの部分が、どのような状態の時に発生しているのかを明らかにすることができるという。

不良品が発生している要因や、生産性を上げるための改善ポイントが分かることで、具体的な対策が立てやすくなり、効率的な製造プロセス改善につなげることを可能としている。

プロセスとしては、顧客が保有するデータを送付し、同社がデータの評価を行った上でデータに不備がある場合はデータの追加取得を行う(データ取得のアドバイスも実施可能)。そして、同社においてデータを整形し、AI分析行い、「要因分析レポート」の報告会を行う。その後、故障予知や歩留まり向上のためのAI作成に進む場合は、要件定義に取り組む。価格は300万円(税別)~。

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