NTTレゾナントは4月19日、同社の提供している「gooのAI」を活用した自然な対話が可能なAIのセミオーダーソリューション「goo AI xDesign(グー・エーアイ・クロスデザイン)」を販売開始した。

「gooのAI」は、ポータルサイト「goo」を通じて蓄積したインターネットに関わる技術やノウハウと、NTTグループのAI関連技術「corevo」を活用し、NTTレゾナントが独自に開発した技術だ。同社ではこれまでに、日本テレビ、4castと共同で、2017年に放送されたドラマ『過保護のカホコ』の主人公とチャットできる『AIカホコ』や、ANA、YOMIKOと共同で、ハワイ旅行の困りごとやオススメスポットをレコメンドしてくれる『ハワイのAI』を提供している。

今回販売開始された「goo AI xDesign」では、「gooのAI」を活用しながら、顧客企業に対して自然対話型AIのコンサルティングからサービスの創出までを一貫してサポート。コンサルティングでは顧客の課題を抽出し、どのようにAIを活用していくべきか方針を提示する。その後、AIのカスタマイズを行ってから、学習・チューニングによって顧客に応じたモデルを作り上げていく。

対話機能を持ったキャラクターAIは、ネット通販(EC)サイトにおける商品レコメンド機能や、旅行分野での観光プロモーション、ゲーム分野におけるユーザーロイヤリティ向上施策など、さまざまな用途・顧客接点において活用できるという。

  • 「goo AI xDesign」全体イメージ

    「goo AI xDesign」全体イメージ

NTTレゾナント 取締役 スマートナビゲーション事業部長の三澤淳志氏は「我々が提供するのは、ディープラーニングでの対話生成を中心に、キャラクター付けやルールを組み合わせた楽しい会話。キャラクター設定機能や雑談DB、レコメンドエンジンなどを使い、オーダーメイドのワクワクしたコミュニケーションチャネルを創出する」と「goo AI xDesign」のバリューを述べる。

  • NTTレゾナント 取締役 スマートナビゲーション事業部長の三澤淳志氏

    NTTレゾナント 取締役 スマートナビゲーション事業部長の三澤淳志氏

「インフォグラフ」機能イメージ

「インフォグラフ」機能イメージ

また、同日、同社の提供しているニュースアプリ「gooニュースアプリ」に「インフォグラフ」機能を追加したことも発表した。

「gooニュースアプリ」は、ユーザーごとにAIがカテゴリを生成し、「好きな芸能人のページ」や「ひいきの野球チーム」などの情報を届けてくれるニュースアプリ。新たに追加された「インフォグラフ」は、自分がどのジャンルのニュースを読んでいるかグラフで可視化できる機能だ。「就活生」「営業担当」「経営者」など、職種やロールモデルに応じたテーマのグラフと比較することができるので、自分に不足している情報などがひと目でわかるようになっている。

NTTレゾナント 代表取締役社長の岩井昌宏氏は「gooのAIは、利用者の相談に対してAIが共感し、説得力のある回答を提供するという恋愛相談サービスからスタートした。次に『AIカホコ』をはじめとする、キャラクター性をもったAIの対話を実現。そして、2017年には『goo旅行AIサービス』において、対話の中から利用者の興味や気分を判断し、レコメンドを実施できるようになった。次のステップとして、2018年はAIによるおもてなしとして個人にフィットする情報の提供できるようチャレンジしていきたい」と展望を述べた。

  • NTTレゾナント 代表取締役社長の岩井昌宏氏

    NTTレゾナント 代表取締役社長の岩井昌宏氏

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