1980~1990年代、アウトドアブームが起こった。キャンプや登山といった楽しみ方のほか、バーベキューのみのワンデイキャンプも人気だった。ただ、その後バブルがはじけて、アウトドアブームは失速した感がある。

しかし、ここにきてアウトドアの人気が高まってきた。そして新たなカタチとして浸透しそうな気配が生まれている。アウトドアという空間をビジネスに生かそうという試みだ。 この試みを積極的に仕掛けているのがスノーピークビジネスソリューションズ。スノーピークといえば、鍛冶による鉄製品づくりが盛んな新潟県・三条市を本拠にする。テントのポールやアウトドア向けクッカーといった道具は、鉄製品づくりが盛んなこの地域だからこそ製造しやすいのだろう。

スノーピークビジネスソリューションズは、三条市ではなく愛知県・名古屋市に本拠を置く。名古屋といえば中部圏の中心というだけでなく、首都圏や関西圏にもアクセスしやすい。多くの企業が集まる圏内への足がかりとして、都合がよいといえるだろう。おそらく、多くの企業にソリューションを提案・提供するのにこの地が最適と考えたのかもしれない。

アウトドアブランドが集積した街

そんな、スノーピークビジネスソリューションズが東京・昭島市にある「モリパーク アウトドアヴィレッジ」でキャンピングオフィスの体験会を行った。ちなみにアウトドアヴィレッジは、スノーピークを始めコールマンやTHE NORTH FACEといった、アウトドアに関わるショップが集まるところ。こうした大規模なアウトドアショップ集積地が誕生したという意味でも、人気が高まっていることがうかがいしれよう。

  • 左上:多くのアウトドアショップが集積したアウトドアヴィレッジの案内図。右上:簡易的なトレイルコースもある。下2枚:スノーピークが運営するレストランや、コールマンといったショップが並ぶ