Appleが高校で開催したプレスイベントでは、高校の音楽室でiPadを活用した「クリエイティブを授業に取り入れるアイディア」が披露された。例えば歴史の授業にビデオを取り入れるのに、歴史上の人物同士の寸劇を録画するというデモが用意されていた。

Apple Everyone Can Create Classroom Demo

また音声を録音してスライドに簡単なBGMとナレーションを録音するためにGarageBandが使われ、Apple Pencilを用いて花をスケッチしたり、写真で撮った自分の手の骨をスケッチする理科の実習も行われた。

こうした実習の対象となる教科の組み合わせは多様であるが、Everyone Can Createで扱うビデオ・音楽・写真・スケッチでの事例を見ていると、これまでコンピュータや情報の授業で扱ってきたワープロ・表計算・プレゼンテーションのソフトウェアの代替になっていると感じた。

単純に文書からインタラクティブなコンテンツになった、という変化もある。これらに加えて、使い方を覚えることが目標ではなく、それによって何を表現したり、伝えるのか、といったことが目標に変わったのだ。

AppleはEveryone Can Codeで、プログラミングがあらゆる人のためのものとして学べるようにカリキュラムを作ったが、クリエイティブも同様に、あらゆる人々が日常的に使うためのスキルセットとして定義しようとしている。

繰り返しになるが、そうしたときに最適なのが、画面が美しくパワフルなプロセッサを備えるiPad、というストーリーを生み出すことになるのだ。