ビジネスに欠かせないアイテムの1つが、持ち運べるモバイルノートパソコンです。筆者はライターという仕事柄、取材や打ち合わせ、撮影の立ち会いなどで出かけることが多く、自宅にこもって原稿を書く時間をなかなか取れません。原稿を書くのは外出時のスキマ時間……だったりします。

原稿書きに使うのはノートパソコン。最近ではスマートフォンで下書き原稿を書くことも増えましたが、資料を見ながら書く場合や、最終的な原稿整理にパソコンは必須です。そこで、最新ノートパソコンを約1カ月間、実戦投入して使用感をお伝えします。まず選んだのは、LGエレクトロニクスの13.3型「LG gram(13Z980-GA56J)」です(以下、13.3型LG gram)。

  • コヤマタカヒロのモバイルノート実戦記 - 13.3型LG gram・第1回

    13.3型ディスプレイを搭載したLGエレクトロニクスの「LG gram 13Z980-GA56J」

モバイルノートにはさまざまな要件が求められます。ライターや編集を生業としている筆者が利用するのは、おもにオフィスソフトやテキストエディター。ときには、アドビシステムズのアプリケーションなどを使って写真加工やRAW現像、簡単な動画のカット編集なども行うため、それなりの性能が必要です。具体的には、CPUならCore i5以上、メモリは8GB以上は欲しいといったところです。

  • コヤマタカヒロのモバイルノート実戦記 - 13.3型LG gram・第1回

    ノマドワークをメインで行うには、十分な性能のノートパソコンが欠かせません

もう一つ重要なのが、バッテリー駆動時間。各メーカーがノートパソコンのバッテリー駆動時間を評価するテスト方法としては、JEITA 2.0が一般的です。2014年に、JEITA 1.0からJEITA 2.0にアップデートされ、より実使用時間に近い数値が出るようになりました。いまでは、多くのパソコンメーカーがJEITA 2.0を公表値(カタログ値)に採用しています。

最近では、JEITA 2.0で10時間駆動を超えるバッテリー性能を持つノートパソコンが増えました。そういったモデルを選べば、日中のスキマ時間の仕事だけなら、ACアダプターを持ち歩かなくても対応できるでしょう。そのほかの基本性能として欠かせないのは、フルHD以上の解像度に対応したディスプレイと、256GB以上の大容量SSDといったところです。

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    狭フレームによって、本体幅いっぱいにディスプレイを配置している13.3型LG gram

今回試す13.3型LG gramのスペックは、以下の通り。注目したいのが、本体質量965g、公称27時間という、重さとバッテリー駆動時間です。基本的には、バッテリー駆動時間を重視すると多くのバッテリーセルを搭載することになり、本体が重くなります。しかし、13.3型LG gramは25時間を越すバッテリー駆動に対応しながら、本体を1kg以下に抑えているのがポイントです。

基本SPEC

  • CPU : Intel Core i5-8250U(1.6~3.4GHz)
  • メモリ : DDR4-2400 8GB
  • ストレージ : SSD 256GB
  • ディスプレイ : 13.3型IPSフルHD液晶(1,920×1,080ドット)
  • バッテリー駆動時間 : 約27時間 インタフェース : USB 3.0×2、USB Type-C×1、HDMI出力×1、MicroSDカードスロット×1、ヘッドホン出力×1、10Base-T/100Base-TX (USB Type-C - RJ45変換コネクタ)
  • ワイヤレス機能 : IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1
  • サイズ : W305.9×D211.8×H15.5mm
  • 質量 : 965g