2018年4月11日から13日まで、ポートメッセなごやにて開催されている「ものづくりワールド2018」においてヤマハは、生産現場においての工程間搬送時間を削減するための各種ソリューションとして、リニアコンベアモジュール「LCM-Xシリーズ」や、統合コントローラ「YHXシリーズ」などを展示している。

LCM-Xは、自由度の高いライン設計を実現するリニアコンベアモジュール。モジュール構造、およびリニアモータによる高速ダイレクト駆動により、高速搬送、スライダー上での作業を実現する。

ユニットの接続は、モジュールの高精度な機械的連結はボルトを締めるだけで接続実現。その際には電気接続も行われるため、連結ケーブルも不要となる。

  • リニアコンペアモジュール「LCM-X」
  • リニアコンペアモジュール「LCM-X」
  • リニアコンペアモジュール「LCM-X」。停止精度は±5μm、最高速度は3m/m、スライダ間のピッチは210m。高速での搬送が可能になるほか、自由度の高いライン設計を実現することが特徴

また、YHXシリーズは、拡張性に優れ、スペース・コスト・セットアップ工数の削減を実現誌るう統合コントローラ。PLC(programmable logic controller)内蔵で装置全体を統合的に制御できるほか、OPC-UA(OPC Unified Architecture)規格に準拠しており、IoT対応に貢献する。

  • 統合コントローラ「YHX」シリーズ

    統合コントローラ「YHX」シリーズ。循環動作を含めた搬送工程上のスライダ動作を集中管理することが可能だ

なお同社ではそのほか、工場の完全無人化を実現するための、無人搬送車(AGV)やロボットカメラ「YFAEYE」などの展示を実施している。

  • 無人搬送車(AGV)

    参考出品された無人搬送車(AGV)。カメラを搭載しており、完全自動化工場において問題が生じたときにも、トラブルの原因を遠隔から探ることができる。制御にはYHXシリーズが用いられている

  • ロボットカメラ「YFAEYE」

    ロボットカメラ「YFAEYE」。撮像から画像処理までをカメラ1台で実現できる。撮影速度は105fps(8bit)、画素は500万