3月、FacebookとSpotifyがそれぞれスマートスピーカーの開発に取り組んでいるとのニュースが流れましたが、4月に入って、Facebookが5月の開発者会議でお披露目を予定していた2種類のスマートスピーカーの発表を延期したとの報道がありました。

その理由とみられるのが、ここのところ世間を騒がせている、最大8700万人にも及ぶと言われる同社の個人情報不正利用疑惑です。ユーザの音声データを収集するスマートスピーカーの特性上、この疑惑と結び付けてネガティブに報じられることは避けられず、発表時期を再考することにしたのではと推測されています。

  • Facebookは個人の趣味嗜好やグループの情報にアクセスするアプリに対し、より厳格に管理していくことを表明しました。情報流出につながったアプリに関しては、日本でもインストールしたユーザーが104人いたとのことです

発表時期がずれ込んだことにより、今年の夏と言われていた発売時期自体も延期になることが確実で、ただでさえ後発という立場にある同社のスマートスピーカー事業の見通しが立たなくなってきました。画面付きのモデルという、かなり踏み込んだ噂まで出ていた同社のスマートスピーカーですが、この先どうなるのでしょうか。

Spotifyは音声インタフェースの開発に本腰

いっぽうのSpotifyは、一部のユーザを対象に、音声検索機能のテストを開始したことが、海外の報道で明らかになっています。主に運転中の音声コントロールにフォーカスした機能で、スマートスピーカーの開発に直結するかはまだ不明ですが、音声インタフェースの開発に本腰を入れて取り組んでいる様子がうかがえます。