ソフトバンクは4日、第5世代移動通信システム(以下、5G)向け候補周波数帯のひとつである4.5GHz帯の実験試験局免許を取得した。また、ノキアソリューションズ&ネットワークスと協力して、東京都・品川エリアにおいて、5Gの実証実験を4月より実施することを発表した。

  • 「5G×IoT Studio」

    「5G×IoT Studio」

ソフトバンクは、2016年8月に東京臨海副都心(台場地区)で5Gの実証実験を開始し、2017年から赤坂エリア(東京都港区)と芝大門エリア(同)でも5Gのフィールド実証実験を実施している。

この実証実験は、人口が密集する都心部での実証実験の一環として、品川エリアで実際の使用環境に近い状況で5Gの性能を検証し、2020年ごろの5Gの商用サービス開始を目指すもの。

5Gで使用予定の新たな無線インターフェースを採用し、5Gの目標である超高速ブロードバンド通信などの実現に向けて、1人当たり1Gbpsを超える通信ネットワークの動作検証などを実施する。

具体的には、5Gの商用サービスを想定し、5G向け候補周波数帯における高層ビルなどの遮蔽物があるフィールド環境での電波伝搬特性の検証、高速移動時のハンドオーバーの検証、Massive MIMOやMultiUser MIMOなどの要素技術を使用した超高速ブロードバンド通信などの検証が行われる。

また、ソフトバンクは、5GやIoTを活用した新たなサービス、ソリューション、プロダクトの提供を目指す企業向けに、5G実験機器での技術検証ができるトライアル環境を提供し、さまざまな企業と新たな価値の共創を目指す「5G×IoT Studio」を2018年2月にスタートした。今回の実証実験の開始により、「5G×IoT Studio」の5G実証実験のフィールドエリアがさらに拡大する。