キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は4月5日、メールフィルタリングソリューション「GUARDIANWALL Mail ファミリー」と、ウェブフィルタリングソリューション「GUARDIANWALL Web ファミリー」の最新版を同20日から提供開始すると発表した。

最新版では、Mail ファミリーとWeb ファミリーの連携、ならびにトレンドマイクロのネットワーク型脅威対策製品「Deep DiscoveryTMInspector(DDI)」との連携を主とする機能強化を行う。

これにより、脅威の検知力の向上とその対処の自動化を可能とし、未知の脅威となるマルウェアへの感染や情報漏えい対策の強化と、セキュリティ対策の負担軽減を実現するという。

最新版に伴う機能強化項目の1つ目はMail ファミリーにアンチウイルス/アンチスパム機能をオプションとして追加したほか、2つ目は同製品やDDIが危険と判定した未知の脅威に潜むURL情報をWeb ファミリーに自動登録する。3つ目は危険なURLへのアクセスをGUARDIANWALL Web ファミリーで自動的に遮断し、マルウェア感染や情報漏えいを防止する。

  • 機能強化の概要

    機能強化の概要

具体的には、Mail ファミリーのアンチウイルス/アンチスパム機能は、メールによる脅威の侵入を防ぐとともに多くの脅威情報を検知・収集し、既知の脅威に対して効率的かつ有効なシグネチャベースの対策と、従来より搭載していた標的型攻撃メール特有の特徴を検知する未知の脅威への対策を実現するという。

これにより、脅威の侵入を防ぐとともに、より多くの脅威情報を検知・収集するとともに、社内から社外へ送信するメールに対しても同対策を可能とし、自らが加害者となることを防ぐとしている。

また、危険と判定した未知の脅威に潜むURL情報をWeb ファミリーに自動登録することに関しては、Mail ファミリーが脅威情報から検知・収集したURL情報、DDIがサンドボックスで解析し危険と判定したURL 情報を、自動でWeb ファミリーに登録する連携機能を搭載している。

  • 連携してURLを登録するという

    連携してURLを登録するという

さらに、危険なURLへのアクセスをWeb ファミリーで自動的に遮断し、マルウェア感染や情報漏えいの防止については、連携されたURL情報に対しウェブサイトカテゴリ判定を行う。カテゴリ登録のないURLは未知の脅威として登録し、そのURLへのアクセスを即座に遮断することを可能としている。

これにより、すり抜けた標的型攻撃メールのURLをクリックしてしまった場合や、添付ファイルを開いてしまいマルウェアに感染してしまった場合でもアクセスを遮断し、情報漏えいの阻止を実現するという。

そのほかの強化機能としては、Mail ファミリーではOffice 365/Exchange環境における社内間のメールの見える化を実現したほか、アーカイブしたメールのダウンロード機能を強化。さらに、旧製品「GUARDIANWALL」から「GUARDIANWALL Mail ファミリー」への設定情報の移行ツールを提供する。

Web ファミリーは、Web メールの送信データ検査、ログ閲覧機能を強化(Outlook.com)したことに加え、URLをグルーピングし登録する機能において、1つのグループに登録可能なURL数を拡張することを可能としている。

価格は、いずれも税別でMail ファミリーのGUARDIANWALL アンチウイルス・アンチスパムオプションが15万6000円(50ユーザー)、同MailFilterが26万1000円(同)、同MailConvertが13万2000円(同)、同MailArchiveが30万9000円(同)、同MailSuiteが50万1000円(同)、Web ファミリーのGUARDIANWALL WebFilterが15万円(25ユーザー)。