アット東京は3月28日、同社のデータセンター(DC)内相互接続サービス「ATBeX(AT TOKYO Business eXchange)」と、ソラコムの「SORACOM Direct」との相互接続による新たなサービス「ATBeX ServiceLink for SORACOM」の提供を開始したと発表した。

新サービスは「SORACOMプラットフォーム」と、同社のDC内にある顧客のシステム間のプライベート接続を実現するサービス。

ソラコムが提供するSIMカードをデバイスに挿すことでデータは認証を要するモバイル通信網を通じてSORACOMプラットフォームに送信される。

そして、SORACOMの専用線接続サービスであるSORACOM Directとアット東京のATBeXを相互接続することで、デバイスと既存のシステムやDC間の閉域網接続の利便性が向上し、ユーザーはデバイスが取得したデータをモバイル通信網を利用し、迅速かつセキュアにシステム連携できるようになるという。

また、新サービスを利用することで「SORACOM Air SIM」を搭載した監視カメラやセンサ、通信ゲートウェイなどのIoTデバイスから、ユーザーのシステムまで完全閉域の通信環境を構築を可能としている。業務利用においてもユーザーのPC、タブレット、POS端末といった通信にSORACOM Air SIMを用いることで、完全閉域のモバイル接続環境を構築することを可能としている。

さらに、ユーザーはSORACOMプラットフォームからアット東京に接続することにより、オンプレミス設備だけでなくATBeXを介して、さまざまなクラウド事業者や通信事業者などのITサービス事業者へ接続することができることに加え、アット東京を中心に閉域ネットワーク接続を拡大することができるという。

加えて、アット東京は新サービスにより、ユーザーがSORACOMプラットフォームを利用することで、迅速にIoTシステムを構築でき、新たなIoTビジネスの創造とビジネスの加速が可能な環境を整備。今後も引き続き、IoTビジネスを展開できる環境を充実させ、サービス利用者、提供者の共創の場として、ビジネスの拡大を支援していく方針だ。