2015年に設立されたソニー・グローバルエデュケーションは思考力の世界順位を競うオンライン算数大会「世界算数 」の開催やロボット・プログラミング学習キット「KOOV(クーブ)」の展開などSTEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics)教育を推進するためのサービスや教育インフラ構築を目指している。

同社は28日、法人向けサービス「KOOV for Enterprise」と英語版KOOVの提供を開始した。ブロックを組み合わせて"かたち"をつくり、プログラミングで"動き"を与えるロボット・プログラミング学習キットで専用アプリや教材となるロボットレシピを無理なく、遊びながら学べるものだ。

公式サイトのレシピページにはロボットレシピが動画とともに並ぶが、音の出るバイオリンやギター、ヘリコプターや消防車、リフトカーに犬やカニやオウムにカメといずれもかなり動く。対象物までの距離を測定できる赤外線フォトリフレクタや加速度センサーなど各種センサーも搭載しており、センサーによる探知をトリガーとした高度なプログラムも可能になる。

  • 音色を奏でる笛(KOOV公式サイトレシピページより)

    音色を奏でる笛(KOOV公式サイトレシピページより)

「KOOV for Enterprise」では、プログラミング教室の運営を支援する法人向けアカウント管理システムや教師用のマニュアル、生徒用のワークシートで構成される新開発の授業用パッケージを備え、プログラミング教室の展開を希望する法人がサービスを円滑に開始できるようになる。また新たに英語への対応も発表しており、英語教育の一環として英語でプログラミングを学べるようになっている。一般に利用されるプログラミング言語には英単語で構成される命令や名称が頻出するため、英語とプログラミング概念の無理の無い接点が期待される。