電通は3月28日、ビーコンネットワークを運営するunerry(ウネリー)と資本業務提携したことを発表した。電通がすでに資本業務提携しているGroundTruthの有する位置情報マーケティングプラットフォームと、ウネリーのビーコンネットワークを連携させることで、効果的な位置情報マーケティングを実現していく。

ビーコンとは、街頭や店舗などに設置された微弱な信号を発信する機器のことで、受信可能なスマートフォンに対して、信号の位置情報に応じたメッセージの配信が可能。数メートル単位での位置情報を正確に把握できることに加え、GPSでは把握しにくい地下やビルの階数など垂直方向の情報も計測することができる。

  • ビーコン活用のイメージ

    ビーコン活用のイメージ

ウネリーは、こうした特徴を持つビーコンの特許技術を活用し、全国56万台のビーコンをネットワーク化した"Beacon Bankを運営している。用途としては、例えばGroundTruthのプラットフォームと連携させることで、ある商業施設の最寄り駅にいるターゲット層や、過去にその商業施設に来訪したことのあるターゲット層が見ているスマートフォンアプリに、広告やクーポンなどの情報を配信することが可能になる。また、ウネリーのビーコン情報を活用することで、商業施設での階数ごとに異なるクーポン発行や、来店計測を売り場ごとに行うことが可能になるという。