3月25日に放送されるTBS系ドキュメンタリー番組『世界遺産』(毎週日曜18:00~18:30)で、日本初撮影に成功した道具を使うチンパンジーの姿を届ける。

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    道具を使って木の実を割るチンパンジー

2月18日に続き、3月25日も“日本初撮影”の映像を放送。今回届けるのは、日本初撮影の世界遺産「タイ国立公園」。西アフリカのコートジボワールに残された広大な熱帯雨林だ。

その奥深くに、世にも珍しい“道具を使って木の実を割る”チンパンジーが生息している。彼らの生息地は、研究者以外の立ち入りが一切禁止されているが、粘り強い交渉の末、特別に番組のカメラが入ることが許可された。

タイ国立公園のチンパンジーは、“枝”や“石”をハンマーにして、硬い木の実を割り、中の栄養豊富な部分を食べる。特に面白いのが、道具として使う石。木の実を割るのに適した石は貴重なため、お気に入りの石をずっと使い続け、さらに群れで共有していることだ。

実は、道具を使って木の実を割ることができるのは、限られた地域のチンパンジーだけ。その特別な能力は、子供が学習することによって受け継がれている。子供は、母親が木の実を割る様子を見て真似ることで、道具を使うことを覚えていく。3歳になると学習をはじめ、8歳頃になると上手に道具を使えるようになる。

プロデューサーの堤慶太氏は「撮影許可をもらうまでに、相当に手間がかかった世界遺産です。しかし、その甲斐あって日本初撮影に成功しました。チンパンジーと人間がいかに近い存在なのか、よくわかる映像がたくさん出てきますので、ぜひご覧ください」とメッセージ。

ディレクターの江夏治樹氏も「9日間チンパンジーを追跡することで、“道具を使う”以外にも、チンパンジーの奇妙な行動を撮影することができました。木の根っこを叩いて太鼓のような音を奏でる様子に、オス同士の壮絶な喧嘩、腐ったヤシの繊維からミネラルを補給する貴重な場面まで。彼らの生態を克明に記録した映像も必見です」と映像の見どころを紹介している。

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