レオパレス21とKDDI、KDDIグループのアイレット、オプテックスの4社は3月23日、同26日からIoTを活用した賃貸アパートの駐車場とごみ置き場の遠隔監視に関する実証実験を開始すると発表した。

  • システム構成図

契約駐車場の不正駐車および時間外のごみ出し・不法投棄は入居者の困りごとの上位であり、これまでレオパレス21においても解決に向けて取り組んできたという。

今回の実証実験では、実施期間は3月26日~4月25日まで実施。対象のレオパレス21管理物件(埼玉県川口市1棟)において、駐車スペースに設置された地磁気センサーにより、駐車有無の検知が可能となっており、駐車がある場合、管理者に自動で通知。また、ごみ置き場の扉に開閉センサを設置し、指定時間外に開閉があった場合は管理者に通知する。

通知を受け取った管理者は、既存のネットワークカメラで現場の状況を確認することができ、時間外のごみ出しおよび不法投棄の監視を可能としている。監視状況はクラウド上に管理されるため、パソコンやスマートフォンなどでいつでも確認できるという。

これにより、管理者は物件を常に監視する必要がなくなるため、業務効率化につなげることに加え、センサーによる通知によって、不正駐車と時間外のごみ出し・不法投棄に即時対応が可能とする。

各社の役割として、レオパレス21は実証実験の場所提供、および実証実験に伴う管理業務全般と評価、KDDIは実証実験の取りまとめ、システム全体設計・構築、通信ネットワークの提供、アイレットはAWS環境の設計構築、センシングデータ連携アプリケーション開発、ダッシュボードデザイン、オプテックスはセンサの開発・提供、構築をそれぞれ担当する。

実証実験でIoT活用に関する実用性・技術の検証を行い、今後、レオパレス21、KDDI、アイレットは、賃貸物件を中心にIoTを活用する各種サービスなどへの応用・展開を模索し、入居者が安心・安全に住める環境の実現を目指す考えだ。