日本電産とセゾン情報システムズは3月22日、日本電産の製造現場における取り組みの中で構築したデータ分析基盤と、セゾン情報システムズのデータ連携技術を融合したIoTクラウド分析サービスである「Simple Analytics」(シンプル アナリティクス)を発表した。価格は月額10万円から、提供開始日は4月1日。2020年までに300社への導入を目指す。なお新サービスは、IoTサービス事業分野における両社の共同事業として提供する。

  • SimpleAnalyticsの概要

同サービスは、日本電産が培ってきた知見を基にして、生産ラインの品質改善と生産性向上のきっかけを素早く発見し、成果を出せるIoTを実現するIoTクラウド分析サービス。同サービスでは、IoT投資の最適プロセスを提供するとしている。

月額10万円から利用可能で、クラウドサービスとして提供する。同サービスは「適合性評価」「システム構築支援」「簡易分析支援」の3ステップで提供する。

適合性評価では、IoTの取り組みそのものの課題を明確にするため、アセスメントも含めた「コンサルティングサービス」を提供する。現状を確認することでIoTに適合する領域を選定し、Fit&Gapを分析・評価する。

システム構築支援では、製造現場への導入技術支援を行う。クラウドサービスの利用と、異なる機器のデータの収集・ データ整備を支援するという。

簡易分析支援では、特異点や異常傾向を素早く把握し具体的なアクションに繋げられる「標準レポート」機能を提供するなど、収集したデータの可視化により、分析結果の作成を支援する。

同サービスでは、サービスの開発を日本電産が、販売・サポートをセゾン情報システムズが担当する。両社は同サービスの提供を通じて、日本の製造業にけるIoT利活用の推進及び競争力強化に貢献したいと考えているという。