業界ニュース[2018.03.22 UP]


ホンダの傑作車が現代に蘇る! ホンダコレクションホール20周年記念展示がスタート


文と写真●ユニット・コンパス

 世界選手権も行われる日本を代表する国際サーキットのひとつ「ツインリンクもてぎ」。ここはご存知のとおりホンダが運営するサーキットだが、サーキットのほかにもたくさんの施設が併設されている。
 そのひとつが、ホンダの歴史が一堂に会したミュージアム「ホンダコレクションホール」だ。ここの特徴は、数々の収蔵品を動態保存という形でキープしていること。動態保存とは、読んで字のごとく、動く形つまり走らせられるコンディションにすることだが、これがじつのところ非常に手間と暇とコストのかかることなのだ。
 クルマを構成する部品は数万点にも及ぶが、それらのなかには、時間が経つだけで劣化し、機能を果たさなくなる消耗品も多数存在する。つまり、つねに展示品の点検と整備が欠かせなくなるのだが、レーシングカーやヒストリックカーとなると、消耗部品が市販されていなかったり入手が困難になることも珍しくない。このように、動態保存には広範囲での知識と経験、そして技術が求められるのだ。ホンダコレクションホールでは、かねてより動態保存の一環として、収蔵しているマシンを実際に走らせる「走行確認テスト」を定期的に実施し、その様子を一般公開しているが、去る2018年3月17日と18日、特別展の開催を機にデモンストレーション走行が実施されることになり、その模様を取材した。


創業者本田宗一郎の夢をたどる企画展「Honda 夢と挑戦の軌跡」


 新しい展示とは、ホンダコレクションホール開館20周年を記念して行われる「Honda 夢と挑戦の軌跡」(3月17日から公開)。
 展示は、ホンダがメーカーとして立ち上がり、時代を経て変化する夢の実現に向けた創業者本田宗一郎の発想と歩みを「夢のはじまり、夢の実現、夢の拡大」という3つのテーマで構成。当時の時代背景とともに紹介するというもの。展示にあたっては、「創業者の肉声放映」やレーシングエンジンの設計図面、社内報、カタログといった、これまでになかったユニークな展示物も加えられ、当時の様子がリアルに伝わってくる内容となっている。




往年の名車たちが目の前を駆け抜ける!

S600

 コレクションホールの中庭で行われたデモンストレーションに登場したのは、以下のマシン。「ホンダ A型」、「スーパーカブ C100」、「ドリーム CB750 FOUR」、「S600」「シビック CVCC」と、いずれもホンダの歴史を語るのに欠かせない立役者たち。
 まるでタイムマシンでやってきたような、当時を思わせるグッドコンディションで、晴れ渡った春空の下、美しい排気音とともに、軽快にデモンストレーション走行を行うと、集まった観客たちからは拍手が巻き起こった。








シビック CVCC


ホンダ A型




スーパーカブ C100




ドリーム CB750 FOUR





 このようなデモンストレーションは今後も7月16日、9月24日に予定。また、ツインリンクもてぎで開催されるレース当日にも、レースマシンのエンジン始動イベントを実施するとのこと。往年の名車、名レースマシンの生きた姿を目の当たりにできる貴重な機会だけに、こちらも合わせてチェックしたいものだ。なお、ツインリンクもてぎには、ホンダコレクションホール以外にも、家族で楽しめる様々なアトラクションが多数用意されていて、こちらもこの度リニューアルオープンと、その魅力を高めている。春休みの行楽先として、ぜひ訪れてもらいたいスポットだ。