大日本印刷(DNP)は3月16日、西日本シティ銀行と共同で、「DNPカード即時発行サービス(KIOSK端末型)」を用いて、利用者自らが口座開設からICキャッシュカードの発行まで行うサービスを実現するための実証実験を行うと発表した。なお同実験は、金融庁が昨年9月に設置した「FinTech実証実験ハブ」の支援案件として採用されたとのこと。

  • KIOSK端末の外観

    KIOSK端末の外観

同実験は、金融庁が昨年9月に設置した「FinTech実証実験ハブ」の支援案件として採用されている。DNPカード即時発行サービス(KIOSK端末型)は、利用者が端末を操作することで口座開設とICキャッシュカードの発行が行える。

店舗に設置したKIOSK端末で、マイナンバーカードまたは運転免許証から読み取った顔写真データと、端末に内蔵するカメラで撮影した顔写真データを照合し、本人確認を行う。

実験で得た結果を基に、顔認証エンジンの性能に対する検証・評価や不正利用対策としての有効性の検証・評価、法令準拠への適合などの確認などを行う。実験店舗は、西日本シティ銀行の本店営業部、北九州営業部、福岡支店の予定。実験期間は、2018年4月~6月までの銀行窓口営業時間。

導入する金融機関は、同端末の利用により、口座開設や住所変更、カード再発行などの各種諸手続き金融機関の事務効率化が可能だという。さらに、各種の金融サービスやスマートフォン向けアプリとの連携により、利用者の利便性向上を図ることができるとしている。

DNPは同実験の実施で得たノウハウや知見を生かし、金融機関とともに同サービスの早期サービス開始に向けた準備を進めていく。