『ポスト新産業革命 「人口減少」×「AI」が変える経済と仕事の教科書』

CCCメディアハウスはこのほど、『ポスト新産業革命 「人口減少」×「AI」が変える経済と仕事の教科書』を発売した。著者は『お金持ちの教科書』など数々の著書を執筆してきた経済評論家の加谷珪一氏。価格は1,500円(税別)。

同書によると、日本の人口減少は問題になって久しいが、本格化するのはこれからであるという。人口が減少すると、都市部に人が移動し、不動産価値が一変する。利便性の高い不動産は価格を維持する一方、値段の付かない不動産は全国に溢れ、中には商圏の維持が不可能となるエリアが続出する可能性もあるとのこと。

商圏の維持ができないエリアが増えると、企業の出店戦略も変わる。さらに人口減少により労働人口も激減。これらの人口減少が経済やビジネスに与える影響は、多くの人にとって、従来の想像をはるかに超えるものとなるという。

人口減少とともに、見逃すことができないのが、AI(人工知能)を中心とした新しいテクノロジーであるとのこと。18世紀におこった産業革命は、物質的豊かさをもたらすとともに、価値観を中世以前とは異なるものに変えた。それと同様に新テクノロジーが普及した世界では、ビジネスのルールは180度変わるため、従来の価値観を一掃することが必要になるという。

著者の加谷氏は、新時代に求められるのは、「英語の習得」「プログラミング教育」ではなく、従来の常識や価値観を転換することだと指摘。本格的な人口減少とAIによる新しい産業革命が迫る中、私たちはどうすれば豊かな暮らしを維持することができるのかを同書では解説している。