SAPジャパンは3月7日、通信事業者が顧客ごとの利益率を最適化できるよう支援する「SAP Big Data Margin Assurance, cloud edition」を提供開始した。

新ソリューションは、Cloud Foundryテクノロジーを採用した「SAP Cloud Platform」上に構築し、ビッグデータ、アナリティクス、機械学習を組み合わせ、顧客、サービスの利益、収益性に関して、有益なインサイトを提供するという。

また「SAP Big Data Margin Assurance」の全機能を備えるほか、クラウド版ならではの速度と価値を実現するという。なお、VodafoneとのCo-Innovationプロジェクトにより開発した。

同ソリューションでは、SAP HANAデータベースによりデータを高速処理するため、ビジネスユーザーは特定のサービスの提供に関して顧客ごとの影響を迅速に測定し、サービスにすばやく変更を加えることで、純利益に直接影響を及ぼすことを可能としている。

通信事業者が、ほぼリアルタイムのビッグデータアナリティクスに基づき利益を確保するアプローチを採用すると、個々の契約における費用と収益を結び付けることで、利益の改善に役立つインサイトを獲得できる可能性があるという。

同社は、新ソリューションのホスト先としてアマゾンウェブサービス(AWS)と提携しており、今後はほかのクラウドプロバイダも追加する予定だ。さらに、EUの一般データ保護規則(GDPR)をはじめとした、データプライバシー規則に対応するセキュリティ機能やデータ保護機能も備わっている。

同ソリューションでは複数のプランを用意しており、SAP HANAのデータベース容量によって料金が異なる。例えば、データセットを限定した128GBの「お試し用スターターパッケージ」などを用意している。