TVアニメ『Dance with Devils』(通称「ダンデビ」)を原作としたミュージカルの第3弾『Dance with Devils~Fermata(フェルマータ)~」が2018年3月15日より上演される。ミュージカルアニメとして好評を博した『Dance with Devils」の舞台化ということで、迫力のある歌唱シーンが魅力の通称「デビミュ」。アニメに登場していないオリジナルキャラクターも加わり、さらに奥深い『ダンデビ』の世界を表現するという。

左から斉藤壮馬、神永圭佑

上演を記念し、ミュージカル版で主人公の鉤貫レムを演じてきた神永圭佑と、アニメ版でレムを演じる斉藤壮馬の対談をお届けする。実は「デビミュ」1作目の上演以来、親交を深めてきたふたり。同じキャラクターを演じるふたりは、プライベートではどんな関係なのだろうか。

▼神永から見た斉藤は、かわいいけれど男前……!?

――おふたりが出会ったきっかけや、第一印象を教えてください。

斉藤 最初に会ったのは、『ダンデビ』の舞台を観に行って挨拶をした時かな。僕はもともと彼のことを知っていて、一度ゆっくり話してみたいと思っていたんです。ご挨拶をして、その後すぐ飲みに行ったんですよね。僕の第一印象としては「顔がきれい!」って感じでした(笑)

――とにかくかっこいい、という印象だったのですね。

斉藤 でも、その時に圭佑くんが諸事情で遅れてきたんです。その理由は言えないんですけど、あまりにも面白くて。それがこんなに顔がきれいでスタイルもいいのに、この人面白い人だぞって思ったんです(笑)

神永 体の一部がね……。

斉藤 だめだめ! やめなさい!(笑)。

――すごく気になるのですが、その理由は深く掘り下げないようにしますね(笑)。斉藤さんが神永さんのことを知ったきっかけは何だったのでしょうか?

斉藤 共演している別の作品で、たまたま彼が「そうま」くんという役をやっていて、そのキャラクターが所属するユニットのキャストさんと僕は仲が良かったんです。誰かうまいことセッティングしてくれないかな……と思っていたらレムを演じられると聞いて。

――神永さんは、斉藤さんとお会いした時にどう思いましたか?

神永 僕の方が年下なんですけど、第一印象はかわいらしい方だなーと思っていました。

――そのイメージは、今では変わりましたか?

神永 今は「男前」だなって思いますね。何回か飲ませてもらったんですけど、壮馬くんは頑としてお金を受け取ってくれないんですよ。

斉藤 言い方が……(笑)。でも、後輩には絶対にお金を出させないようにしていますね。自分が駆け出しの頃に、先輩にたくさんごはんを食べさせてもらっていたんです。その時に先輩から「この分はいつか後輩にバトンタッチしてあげなよ」と言われたので。

神永 あと、会う前はあんまり自分からお話をしない方なのかなと思っていたんですけど、すごく気さくに話してくださるところも意外でしたね。結構変なことも言うし(笑)。

――最初に会った時に、印象に残っている話題はありますか?

斉藤 ずっと、俺の手がちっちゃいって言ってたよね。「手、ちっちゃーい」ってツイートして騒いでた(笑)。

神永 初対面なのに(笑)。

斉藤 あんまり男性、女性って言いたくないけど、いわゆる男子的なノリの飲み会だったよね。

神永 そうですね、最初から最後まで。本当に楽しかったですね。

斉藤 今は尊敬している仲間でもあり、ふつうに友だちでもあるって感じですね。同世代の友だちが一人増えた感覚です。

▼10年前に会っていたら、仲良くなっていなかったかも……

――おふたりとも、お酒は好きなんですか?

斉藤 圭佑くんは、そんなに量は飲まないよね?

神永 そうですね。弱いんですけど、飲んで変な話をしているのは好きです。

斉藤 僕はもともとお酒が好きなんだけど、圭佑くんは、僕が楽しく酔ってるのをニコニコしながら見てるよね。

神永 飲んで歩いて、本音を言いあうっていうのがすごく好きなんですよね。

斉藤 会ってすぐ、変な気を使わなくていい人だなってお互いに思えたのがよかったよね。僕は人と会ってすぐ距離を詰めるようなタイプではないんですけど、同じ役をやったということもあって、圭佑くんとはすぐに打ち解けられました。木村昴さん(南那城メィジ役)とも一緒に飲んで、「昴さんが面白いって言う人なら間違いないだろう」って思っていました。

――では、木村さんと3人で会うことも多いのでしょうか?

斉藤 そうですね、この前も3人で飲んでたよね。圭佑くんを呼びだして、昴さんが迎えに行ったんだけど、携帯を忘れていっちゃって。圭佑くんに「昴さん携帯忘れてったけど合流できてる?」って連絡したのがめっちゃ面白かった。

神永 昴さん、自分の家みたいに手ぶらで来ましたからね。

――趣味の話題で盛り上がったりなどはしますか?

神永 趣味の話はしたことないですね。

斉藤 圭佑くんって趣味なに?

神永 映画鑑賞とか、お笑いとか……『ガキの使い』とか、大好きで毎日見てる。壮馬くんは何ですか?

斉藤 俺ね、「飲酒」、「読書」、「映画鑑賞」、「作曲」、「散歩」……、あと「瞑想」! 瞑想はマジでおすすめよ。

神永 瞑想ってどうやるんですか?

斉藤 なんでもいいんだけど、座禅組んで、深く呼吸して。寝る前とか休みの日の朝に、家でやってる。 でも、会ってもこういうパーソナル話はしなくて、その場にあることで楽しんでるよね。「え、この魚、メニューの写真とぜんぜん違うじゃん! わはは」とか。

神永 「でもうめえ!」ってね(笑)。

――大人になって、他愛もないことで笑いあえる友だちができるのはすごくいいことですよね。

斉藤 圭佑くんとはいいタイミングで出会えたなって思いますね。10年前に出会っていたらライバル意識がバッチバチだったかもしれない。「お前がレムだと?」って(笑)。 彼がすごく穏やかに受け止めてくれる人なので、そこもすごく自分と合うんだろうなって思います。