仕事と投資はどちらを優先させるのか?両立される方法はなにか?そして留意したいことはなにか?資産運用を始める前に知っておきたいお金に対する考え方をご案内します。

◆お金を増やす方法は大きく分けて2つ
お金を増やす方法には大きく分けて2通りあります。一つは自分が働く勤労という道。もう一つはお金を働かせる投資という道です。どちらにしても、良い成果を生むためには相当の時間がかかります。仕事で信頼を勝ち取るためには専門知識を習得したうえで実績を残せねばならず、投資で失敗をしないためには数学的教養と経済を理解する見識が必要です(どんなスキルにも必要な勉強時間は1万時間程度といわれています)。

◆仕事と投資を両立させるテクニック
どちらか一つの道を極めるのも容易ではないのに、二つの道を両方ともうまくやるのは至難の技です。しかし、世間には「仕事ができるやつは投資もうまい」なんていうウワサもあります。確かに優秀な仕事人がお金のことで困っている姿はあまり見たことがないですね。それは天賦の才の仕業でしょうか?いえ、実は簡単なルールを守っているだけなのです。両立のコツは優先順位を付けて効果的な時間配分を行うことです。二つのことを同じ集中力で追いかけるのはむずかしいのですが、優先順位をつければ両立します。どちらかを主として、もう一方を従とすることで、二兎を追う者が二兎を得ることが可能となります。

◆仕事と投資、どちらを優先すべき?
ではいったいどちらを優先すべきでしょうか?それはもちろん本業である勤労の方ですね。なぜって、それは収益率が格段に違うからです。投資で儲かるといっても収益率は良くても10%くらいのもの。100万円を投入して一年に10万円得られるかどうかです。それに比べて勤労の給料は拘束された時間には比例するものの、持ち出しゼロで得られるリターンです。あるいは生活費を投資元本だと考えれば、その何倍もの給料をもらうわけですから、その収益率は数百%、あるいは千%超でもあるかもしれません。

必要条件という観点からも、勤労は投資に優先します。投資には投資元本をマーケットにつぎ込む必要があります。つまり、使い道のない余裕資金があってこそできるものです。手持ち資金ゼロでは投資はできないので、給料をもらう必要があります。投資元本を作るためにも勤労は投資に優先されるべきです。もし投資元本が潤沢にできて投資のリターンだけで食べていける時が来たら、その時があなたがアーリーリタイアできる時です。勤労の道を捨ててファイナンシャルフリーダムの道を楽しく自由に歩める時です。

◆生活の質を高めるための資産運用術
結局はほとんどの人にとって、給料がもらえる勤労こそが生活の柱であり、投資の前提なのです。自分の本業と心得て、しっかり仕事の能力を磨きましょう。一人前の給料で報われている人なら、もっと稼げるように本業の腕を磨き、あなたのビジネスに貢献してください。本業を妨げるような投資であったとしたら本末転倒です。それに、あまりに欲張りな投資行動は人の生活を破綻させます。さあ、投資より労働が大事!が分かった後は、あまり時間をかけずに、本業の邪魔とならずに、穏やかな生活を維持しながらお金を増やせる方法は何か?ということです。

文=北川 邦弘