エムティーアイと日本ユニシスは3月1日、VR動画配信サービス事業のテストマーケティングとして、アイドルのコンサートなどが疑似体験できるコンテンツの配信を開始した。

新コンテンツは、ユーザーが音楽・動画・書籍などの総合Webストア「music.jp」(音楽・動画・書籍を配信する総合Webサイト)内にある専用サイトでVR動画コンテンツを購入すると、登録されたメールアドレス宛てに購入したPINコードが付与されたメールが発行される。PINコードを認証することで動画コンテンツをVRアプリ「Kamiseki(神席)」でVR動画を視聴することができるという。

  • 動画配信までの流れ

    動画配信までの流れ

Kamisekiは、VRコンテンツを単に視聴できるだけでなく、視聴中でもユーザーの目線操作で自由に視聴する視点を変えることができる「カメラ切替機能」や「360度視点移動機能」を有しているのが特徴。

カメラ切替機能は視聴中にスマートフォンを下に向ける(VRゴーグル着用の場合は下を向く)と、ポインターとカメラ選択メニューが表示され、切り替えたいカメラを画面タッチする(VRゴーグル着用の場合は、ポインターを目線で操作してカメラに合わせる)とカメラ視点(ユーザーの立ち位置)が変更される。同機能により、好きなアイドルがいつでも目の前でパフォーマンスしてくれているような体験を可能としている。

  • カメラ切替機能のイメージ

    「Kamiseki」のVR視聴イメージ

360度視点移動機能は、スマートフォンを左右に動かす、もしくはスマートフォン画面をドラッグすると視点が移動できるほか。VRゴーグルを着用している場合は自身の頭を左右に振るだけで視点を移動することができるという。

有料コンテンツのほか、無料で「Kamiseki」を体験できるコンテンツも配信する。テストマーケティング期間は、2018年3月1日から5月31日までの3カ月を予定。価格はいずれも税別で月額見放題パック(グループごと)が880円から、1曲1カ月鑑賞パックが300円から。

今後、日本ユニシスでは今回のビジネスを契機に、AR/VR(仮想現実)を含むIT技術を絡めたさまざまな企画を検討していくとともに、こうした活動を通じて得られた知見や成功事例を踏まえ、新しいエコシステムの構築に取り組む方針だ。