NTTデータは2月23日、スペインのスタートアップ企業「Social Coin」と協業し、ソーシャルメディアを始めとしたデジタル上の市民の声をAIで解析して、市民が潜在的にその地域・コミュニティーに対して抱えている意識や感情を理解するソリューションを開発することに合意したと発表した。

  • SNS上にある市民の声をAIで解析

    地域理解ソリューションのイメージ図

同協業では、Social CoinのAIを活用した独自クラスタリング技術と、NTTデータが保有する全世界のTwitterデータおよび言語解析技術を掛け合わせることで、自治体、地域ビジネスに取り組む企業向けの地域理解ソリューションを開発する予定。地域の課題となっている事柄やそれにつながるヒント、アイデアを導き出すことで、課題解決を目指す。

具体的には、ソーシャルメディアやブログ、デジタルコミュニティー上に投稿された大量データの中から、その都市やコミュニティーに関する投稿を選別し、重要な課題の候補を導出できるようになることで、自治体や企業は都市・地域における実際の市民の声を容易に把握することが可能になるという。

また、同取り組み加速させる推進母体として、3月に「地域課題発見ラボ」を立ち上げ、日本、スペインおよび世界の都市間の比較分析し、地域課題の深堀やソリューションの導出に取り組むことで、地域起点の社会課題解決に取り組む自治体や企業、団体などを支援していく。