細部まで精密に再現されたプラモデル。皆さんの中にも「よく作っている」「完成品を見たことがある」という人はいると思いますが、この製造の背景を知る機会は少ないのではないでしょうか。今回は、有限会社プラッツでプラモデルの企画・提案を行う青山雅人さんに、仕事の裏側や意外なトリビアについて教えていただきました。

■日頃から電車や車などを細部までじっくり観察してしまう

――戦艦など特殊なものを作ることも多いと思いますが、それらを作る上で勉強していることや、参考にしているものがあれば教えてください。

戦艦をはじめ、戦車や戦闘機などさまざまなプラモデルを取り扱っていますが、そのプラモデルの元になっている、実車や実機の歴史を勉強しています。というのも、戦艦や戦車、戦闘機などの構造には歴史的な背景が大きく影響しているんです。歴史を学ぶことで、模型の細かい表現や、小さなパーツの再現につながり、より良いプラモデルを作ることができます。


――このお仕事ならではの「休日あるある」や、ついプライベートでもやってしまうことがあれば教えてください。

プラモデルは実際にあるものをミニチュア化しているものが多く、再現性が求められる商品です。そのため、日頃から電車や車などを、普通は気にしないような細かい部分までじっくり見てしまいますね。

例えば車であれば「細部の形はどうなっているんだろう」「なぜこの部分はこんな形なんだろう」などと、進化の歴史も含めて考えることがあります。車や電車、飛行機などの乗り物はプラモデルでもよく見かけると思いますが、実車や実機が好きなお客様にも納得してもらえるようなディテールを提供できるように、日々ふとした瞬間に目に入ってくるものにも気を配っています。それが癖になってしまい、たまに友人に引かれてしまうこともあります(笑)。

■市販のプラモデルが映画やドラマにも登場している!?

――あまり世には知られていない業務や、このお仕事の意外な事実やトリビアがあれば教えてください。

よく映画やドラマなどで、戦車や戦闘機をはじめ車や旅客機などのさまざまな模型が用いられていますが、実はその中の一部に市販のプラモデルが使用されていることがあります。実際に私のいる会社でも、プラモデルの製造販売だけでなく貸し出しを行っています。もしかしたら皆さんの家にあるプラモデルにも、映画やドラマで使用されたものと同じ型があるかもしれませんね。

■仕事のやりがいにつながる、商品を購入したお客様との交流

――最後に、お仕事の中で、一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。

実際に模型を購入したお客様と交流できる機会の一つに、模型の展示やホビーショーなどのイベントがあります。そういったイベントで、自分が開発に携わった商品を作ったお客様が商品の良かったところ、悪かったところなどを話に来てくださることが強く心に残りますね。

入社1年目に担当したキャラクター商品があったのですが、商品化して間もなく開催されたプラモデルの見本市で、その商品を購入した方が実際に組み立ててジオラマ作品を作って持ってきてくれました。そのときに「商品化されるのをずっと待っていました! 次も楽しみにしています!」と言ってくださったのがとてもうれしかったです。そんなやり取りを通して仲良くなり、今でもよくイベントなどを訪ねてくださるお客様もいます。今後も、こうして商品の先にいるお客様とつながれる機会を大切にしていきたいです。


歴史的な背景が実車や実機の細部に影響しているとは、驚きですね。将来プラモデル製造に関わりたいと思っている人は歴史の勉強に力を入れると、後々役に立つのではないでしょうか。まずは自分が持っているプラモデルについて、詳しく調べてみると良いかもしれません。意外な発見や作り手のこだわりが見えてくるはずですよ。


【profile】有限会社プラッツ 青山雅人
有限会社プラッツ公式HP:http://www.platz-hobby.com