ハイブリッドからEV、燃料自動車へ急激な進化が進む自動車業界では、送り迎えから車庫入れまですべてやってくれるAI搭載の自動運転システムや、ドライバーのいないコミュータタイプのバスなど、未来を感じさせてくれる最先端テクノロジーがたくさん登場しています。

世界各国で開催されるモーターショーはもちろん、毎年1月にラスベガスで開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー「CES」も、ハイテク化が進む自動車業界の最新情報を知る重要なイベントになりつつあります。トヨタ、日産、ホンダ、フォード、BMW、メルセデスベンツといった大手自動車メーカーが数多く出展し、それらのブースが集まるラスベガスコンベンションセンターのノースホールはまるでモーターショー会場にいるのかと錯覚しそうになるほど。

最新のセンサーやカメラモニター、フルデジタルのコクピットを搭載したコンセプトカーは、そのままロボットに変形しそうなほど最新技術がぎっしり詰め込まれています。本稿では自動運転の最前線、そして「CES」で見た未来の自動車を紹介していきます。

  • CESでは最先端テクノロジーを搭載した未来感あふれるコンセプトカーがたくさん展示されていてる

スマートフォンの技術を活用するコネクテッドカー

大手電気メーカーも自動車関連の展示に力を入れていて、インテルやクアルコム、パナソニックにもさまざまなコンセプトカーが展示されています。iOSやAndroidでクルマをIoT化するコネクテッドカーと呼ばれる技術や、走りながら高速でネットにアクセスできる5Gネットワーク技術に関しても最新技術がいろいろ紹介され、エリクソンやBlackberryといったモバイル業界からの参入も加速しています。

  • パナソニックはレベル5の完全自動運転を想定した「次世代モビリティ キャビン」を出展

  • クアルコムやBlackberry、エリクソンといったモバイル業界から自動車業界へ参入する動きが増えている

半導体メーカーのNVIDIAはスパコン並みの処理速度を持つ車載コンピュータを開発していることから、今やゲーム業界より自動運転カーの開発メーカーと認知されています、トヨタやアウディ、フォルクスワーゲンなど数々の自動車メーカーとパートナーシップを組み、2017年からはドライバーのいない完全自動運転カーレース「Roborace」のための車両開発に本格的に参入したことでも注目を集めています。

  • 2016年から「Roborace」への参戦を発表しているNVIDIAは最新車両を展示