滋賀大学と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2月13日、データサイエンス分野の人材育成および産学連携促進を目的とした連携協力の協定を締結したことを発表した。

滋賀大学では、日本で初めてデータサイエンス学部を開設し、データ時代を牽引するデータサイエンティストの育成に取り組んでいる。CTCは顧客システムに携わり、データ分析システムを構築してきた。

今回、両社が提携することで、滋賀大学とCTCは企業データの分析に関する知見を共有し、よりビジネスに近い実践的な教育手法を共同で研究開発を実施。CTCは滋賀大学の学生インターンシップを受け入れ、滋賀大学は高度なデータサイエンティストを目指すCTCの社員をデータサイエンス研究科へ受け入れるなど、両者が相互に連携してデータサイエンティストを育成することで、企業におけるデータ分析やAI開発の促進を目指す。

CTCはビジネスデータを取り扱うデータセンターの運用で培ったノウハウをもとに、堅固なセキュリティに守られた分析システム環境を滋賀大学に提供するとともに、データ分析に課題を持つお客様企業と滋賀大学の連携をコーディネート。実践的な教育研究を通してセキュリティリテラシーの向上を図る。

滋賀大学はCTCが理事として参画するAIビジネス推進コンソーシアムへの参加を表明しており、今後は、AI分野でのアプリケーションやサービス開発、実証実験など、関連するノウハウを相互に共有して連携を図り、自治体のオープンデータを利用した提案や研究開発も視野に、産学連携の取組みを促進していく。