Cisco SystemsのTalos Intelligence Groupは2018年2月14日(米国時間)、「Cisco's Talos Intelligence Group Blog: Olympic Destroyer Takes Aim At Winter Olympics」において、冬季オリンピックのオープニングセレモニーの間、オリンピックのコンピュータシステムがサイバー攻撃を受け、いくつかのサービスが12時間ほど停止していたと伝えた。進入経路や攻撃者は今のところ不明とされている。

Talos Intelligence Groupは中程度の確かさでこのサイバー攻撃に使われたと見られるサンプルを特定したと説明。どのような経路でマルウェアに感染したのかは不明だとしているが、攻撃の目的がデータの窃取といったものよりも、システムを破壊することに置かれていたようだと分析結果を説明している。Talos Intelligence Groupではこのマルウェアを「Olympic Destroyer」と呼んでいる。

このサイバー攻撃によって、平昌オリンピックのWebサイトがオフラインになった時間があり、この間ユーザーはチケットの印刷ができなくなったほか、現地の記者向けのWi-Fiが機能しなかったことでオープニングセレモニーの報告が遅れたとしている。