よくニュースで聞くダウ平均株価。しかしダウ平均株価はどのような銘柄で構成されているかなど、詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。ダウ平均株価の特徴と読み解き方を解説します。

◆米国の優良株30銘柄からなる「ダウ平均株価」
ニューヨークダウ工業株30種平均株価指数(以下、NYダウ)とは、ダウ・ジョーンズ社が1896年に12銘柄による平均株価として開発したもの。1928年からは、現在の形である30銘柄から計算した平均株価となっています。

NYダウの特徴は、「優良株30銘柄」としている点です。通常、日本の株価といえば日経平均株価を取り上げることが多いでしょう。日経平均株価はそれなりに偏りがあるともいわれますが、それでも225種類の平均株価指数です。しかし、世界の株式市場で日経平均株価よりも断然注目されるNYダウは、たった30銘柄の平均株価指数なのです。もっとも、NYダウの構成銘柄の時価総額は713兆円に及びます(2018年2月9日時点)。東証1部全2059銘柄の時価総額は399兆円ですから、一つひとつの企業がいかに巨大かがわかります。

また、指数の計算方法は時価総額で構成ウェートを算出する「加重平均」ではなく、見た目の株価を単純に平均した「単純平均」です。したがって時価総額が大きい銘柄よりも、見た目の株価の大きい銘柄の構成ウェートが高くなります。

たとえば、下記の2018年2月10日時点の構成銘柄と構成ウェートで1位のボーイングの株価は332.83ドルであるのに対し、30位のゼネラル・エレクトリックの株価は14.94ドルです。ちなみに日本の日経平均も同じように「単純平均」によって計算されます。

2018年2月9日時点のニューヨークダウの構成ウェートです

◆NYダウは相場動向やマネーの行き先を示すバロメーター
NYダウは米国、というより世界を代表するグローバル企業30社によって構成されています。株をやったことがない人にとっても、IBMやアップル、コカコーラ、マクドナルド、ジョンソンエンドジョンソンなど、なじみがある企業が多いのではないでしょうか。

NYダウ採用銘柄は世界をまたにかける多国籍企業がほとんどであり、米国だけでなく、世界各地で事業展開をしているのです。つまり、NYダウは30銘柄の平均株価指数とはいっても、米国経済だけを反映したものではなく、世界経済を反映した指数ともいえます。

逆に、指数構成比率が高いボーイングやゴールドマンサックスや、3M、ユナイテッド・ヘルス・グループなど、これらの企業の株価が更に上がれば、ニューヨークダウが上がりやすくなります。このような視点から株価を考えてみるのも面白いと思います。

文=戸松 信博