投資で切換える力は必須です。感情を切換える、思考を切換える、作戦を切換える。切換える力の使い方と養い方を解説しました。「切換える力」を磨いて、荒れるマーケットを乗り切ってください。

◆投資がうまくいく人の条件とは
投資がうまくいく人は、勝てるスキルやキャラクターを持っています。知的スキルの高さ、メンタルの強さ、体力や持久力の強さ、情報収集力など、いろいろあります。その中でも、普通の人が自分で鍛えることができるスキルの一つが、「切換える力」です。

◆頑固、執着、意地は損の元
人は、ネガティブな感情にはまりこむと、タコ壷にはまったタコのように、そこから逃れられなくなります。あるいは、一つの固定的な見方に執着すると、他の見方を考えられなくなります。しかし、マーケットは、日々瞬間瞬間に変化をしています。投資家が固着して、市場が流動すれば、必ずミスマッチが生じて、損失が発生します。人は、切換えることができないことで、相場に負けて、市場から退散することになります。

◆株価暴落はバーゲンセール?
たとえば、株価大暴落のとき、投資家はだれでも失望します。不安を加速させ、後悔までする人もいるかもしれません。まるで、自分のすべてが、過去の行動のすべてが、間違っていたかのような悲観にとらわれてしまいます。そんなときに、気持ちを切換えることができたら、いいと思いませんか?

私は、株価暴落をバーゲンセールを呼んでいます。普段では買えないような安値で、優良銘柄や人気のファンドを買うことができるからです。デパートのバーゲンセールなら、人が押し合いへし合いして、バーゲン品の獲得競争がし烈です。

しかし、株式市場では閑散としています。ほとんどの人は、おびえ、おそれ、おののいていますから、とても買える気分になれないのです。のんびりと、わがままな買い物を、激安でできるのが、株価暴落のときなのですね。

◆投資できている自分のプライド
金融マーケットは、弱肉強食の厳しい世界です。そのことも、大暴落で痛感されるはずです。しかし、そんな過酷な世界に挑戦しているあなたって、素晴らしくないですか。過酷な市場に対峙している勇気、未来に希望を持ち続ける忍耐力、そして投資をできる資産力など。どれをとっても、平凡な人にできることではありません。きっと、世界の人口の上位数パーセントに入るアクティブな人ではないでしょうか?そう切換えることができたなら、それはプライド(自尊心)になります。

◆切換える力を育てる方法は?
投資では、切換える力が大事!それを育てるためには、こんな方法があります。

脱出する
怒りや悲しみに襲われた時に、それを試練ととらえて、そこからどれだけ早く脱出できるかを意識します。どんなに考えても仕方ないことに時間を使うのは、切換える力が足りないからです。ある感情に覆われたら、それから脱出できる時間を計ってみましょう。

意識していないと数日落ち込んでいた人でも、切換えを努力することで、感情を数分で手放すことでできます。一瞬で切換えることができるようになれば、達人です。

我慢する
欲望や焦りに襲われた時に、それを我慢する訓練をします。何かを買いたいと強く思った時に、それ我慢します。たとえば、3日待ってみるとか、3回見送るとかの訓練をしてみるのです。絶対に必要と思っていた品物でも、気分を切換えることで、購入を簡単に見送ることができるようになります。たとえば、ケーキが食べたいときに、生クリームは身体に悪いという理論付けをすると、購入を見送ることができるように、理論武装も有効です。

発想の逆転
ある考えにとらわれた時に、その逆の思考を受け入れることを装ってみます。ドルは高くなる、原油は下がる、中国は崩壊するみたいな確信にいたったときに、逆の方向を認めるのです。ドルは安くなるかもしれない、原油は上がるかもしれない、中国は良い国になるかもしれない。人が抱く思考は、ほとんど思い込みです。それに執着しない柔軟性を養う訓練を、普段の生活でしてみたらいいと思います。

切り換える力を養って、荒れるマーケットを乗り越えてください。
文=北川 邦弘