1月24日にセカンドキャリアエッセイ集『笑顔の習慣34: 仕事と趣味と僕と野球』(内外出版社 1,400円税別)を発売した元中日ドラゴンズの山本昌氏。この本には現役時代のことはもちろん、50歳での現役引退後のセカンドキャリアや趣味についても余すことなく収録されている。

今回、そんな山本氏のセカンドキャリアや趣味の話題を中心に、お話を伺った。

まずは山本氏の趣味としてもっとも有名であるラジコンの話題から。インタビュー取材日の翌日、2006年のシーズンオフまで行われ、ファンの間ではもはや伝説となっている、山本氏と現役時代の同僚・山崎武司氏が主催のラジコンレース「山山杯」が2日間にわたって復活した。

  • 山本昌氏

    ■山本昌
    1984 年に日本大学藤沢高校からドラフト 5 位で中日ドラゴンズに入団。32 年に及ぶ現役生活で 3 度の最多勝に輝き、1994 年には沢村賞を受賞。2006 年には史上最年長でのノーヒットノーランを達成(41 歳)。以降も数々の歴代最年長記録を塗り替え、2008 年には通算 200 勝を達成(42 歳)。史上初となる 50 歳での登板を最後に、2015 年に現役を引退。セカンドキャリアでは、野球解説者・スポーツコメンテーター、講演会講師として精力的に活動。ラジコン、クワガタのブリーダー、競馬など趣味の分野でも活躍中。

伝説の「山山杯」がついに復活!

――「山山杯」が明日に復活されます(注:インタビュー実施時。1/27、28に開催)が、復活に至った経緯を教えてください。

ラジコン界に恩返ししたいという想いからですね。なにが恩返しかと考えたときに、やはりレースを開催するのが良いなと。サーキットでは皆が楽しくやっていますし、レースで走らせるのが一番の楽しみですから。これからも山崎と二人で、定期的に開催していくんじゃないかなと思います。また、今回からはチャリティもやっていて、ラジコンの有名選手にも協力して頂いてオークションを行い、そこでの収益を寄付しようと考えてます。あとは参加者の方にもマシーンを壊したら100円のチャリティをしてくださいと、任意ではありますが、お願いしています(笑)。

――山本さんといえば、競馬もお好きとのことですが、なにがきっかけでのめり込むようになったのでしょうか。

ゲームの『ダービースタリオン』からですね。93年のキャンプで部屋の後輩が持ってきたんですよ。当時は競馬を全然知らなかったんですが、面白いじゃんと思ってやり始めたら、「ダビスタ」にハマり、競馬も好きなりました。

――競馬好きですと、やはり馬券を買うのでしょうか。おすすめする買い方などはありますか。

馬券は現役を引退する4、5年前から買うようになりましたね。「ダビスタ」をやっていたこともあり、血統を見るのも好きです。あとは自分はとあるクラブに出資しているので、そこの出資馬が走るのが楽しいですね。

馬主への思い「今後どう変わるかは分からない」

――野球界ではかつて横浜ベイスターズで活躍した佐々木主浩氏が、馬主として数度G1を制しています。山本さんも将来的には馬主になりたいという夢をお持ちなのでしょうか。

もちろん可能性がないわけではないです。野球界でいうと、三浦大輔君(元横浜ベイスターズ)も馬主ですね。ただ、今はクラブに出資していて楽しいですし、現状はこのくらいでもいいかなというのはあります。でも馬主になってやってみたいという気持ちもあるので、今後どこでどう変わってくは分かりませんけどね。

――山本さんといえば、競馬のほかにも様々な趣味をお持ちです。かつてインタビューで「最近は自転車に興味を持っている」という趣旨の発言をされていましたが、最近は自転車に乗られていますか。

はい、今も漕いでいますよ! 現役引退してちょっと運動が不足してるし、いい趣味だなと。家に夜いるときは毎日サイクリングに行ってますね。結構すごい自転車をフル装備で使わせてもってますので、もはやレーサーですね(笑)。